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民主・藤井裕久氏が引退表明、「世の中のために尽くす」

政治・行政 | 神奈川新聞 | 2012年11月30日(金) 23:19

引退を表明する藤井裕久氏=衆院第1議員会館
引退を表明する藤井裕久氏=衆院第1議員会館

民主党の藤井裕久最高顧問(80)=衆院比例南関東=は30日、国会内で記者会見を開き、衆院選に出馬せず、引退することを正式に表明した。「もう80歳、それが最大の理由」と説明した。

公示が迫る中での表明には、「今は大事なときだから、やめるなという声を党内外からもらった。が、物事にはけじめがある。そういう方に説明する時間がどうしても必要だった」。野田首相には解散前、党執行部には最近になって伝えたという。引退後は、「五十何年やってきた公のための仕事をしたい。議員でなくてもいろんな道がある。世の中のために尽くしたい」と語った。

後見役として支えた野田首相については、「今の日本の政治家で、彼をおいて総理に値する人は絶無だ」と断言。民主党の迷走が目に付いた政権運営には、「政治主導とは役人をたたくことだと錯覚している人がいた。木を見て森を見ないような傾向があった」などと指摘した上で、「3年たって直ってきている」と位置付けた。

蔵相、財務相を3度、今も党税調会長を務め、経済・財政政策の要だが、戦争体験から平和の追求に強い思いを持ち、戦争を二度と起こさないために若手らと近現代史を学んでいる。

「官邸で仕えた田中角栄元首相は、『戦争を知っているやつが中心である限り日本は安全だが、戦争を知らないやつが中核になったとき怖い』と言っていた。若い人に戦争を知れといっても無理だから、勉強するしかない」「殴ったやつはすぐ忘れるが、殴られた方は一生覚えている。韓国や中国の人は殴られた人。それを、日本人は忘れてはならない」と会見を締めくくった。

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