映像や静止画ファイル(以下,素材)を取材現場から放送局の編集システムへ直接アップロードできるワークフローを構築するため,クラウドベースのシステムを開発した.主に記者やディレクターがPCやスマートフォンを用いて操作を行い,すべての工程をWebブラウザ上で完結させることができ,素材提供者がQRコード1)を読み取り,素材提供者自身のスマートフォンを用いてアップロードすることも可能である.また,現場運用における業務効率化だけでなく,アクセスに必要な専用回線を異経路でキャリヤ冗長させる等のDR(Disaster Recovery)対策により,高い可用性を確保した.これらの実現により,一気通貫で安全に素材を編集システムへ届けられるようになり,速報性の向上に寄与した仕組みとなっている.
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