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クエリ検索: "乳製品"
9,954件中 1-20の結果を表示しています
  • 川口 豊, 津郷 友吉
    栄養と食糧
    1969年 22 巻 1 号 5-11
    発行日: 1969/01/20
    公開日: 2009/11/16
    ジャーナル フリー
    大豆乳の蛋白質の特徴を知る目的で調製方法を変えた場合の蛋白質の組成, 蛋白質粒子の形態, pHの変化に伴う蛋白質粒子の変化を脱脂乳と比較してしらべた。
    (1) 大豆乳は浸出のさい加熱すると, 全固形物, 蛋白質その他の成分含量は多くなり, 窒素化合物は酸沈澱区分が多く, 酸可溶区分は少なくなった。
    (2) 大豆乳蛋白質粒子は電子顕微鏡による観察によれば球状であり, 50mμ程度で牛乳のそれよりはるかに小さい。
    (3) 加熱浸出した大豆乳の蛋白質粒子は会合して巨大粒子を形成することが観察された。
    (4) 大豆乳, 脱脂乳ともpHが酸性になると蛋白質粒子は会合して大きくなるがこの傾向は大豆乳が顕著であった。またpHが2.4の強酸性液中の蛋白質粒子は膨潤していることが観察された。
    (5) 酸変性した蛋白質粒子をもとの液のpHの状態に規正した乳汁中の蛋白質粒子は形状を異にし, もとの形状にもどらないことが観察された。
  • 古川 徳, 飯山 禮文, 松岡 昭善, 高橋 強, 山中 良忠
    日本畜産学会報
    1992年 63 巻 6 号 662-664
    発行日: 1992/06/25
    公開日: 2008/03/10
    ジャーナル フリー
  • 斎藤 瑠美子, 勝田 啓子
    日本家政学会誌
    1988年 39 巻 4 号 349-356
    発行日: 1988/04/20
    公開日: 2010/03/10
    ジャーナル フリー
  • 近藤 美千代
    家政学雑誌
    1951年 1 巻 1 号 14-17
    発行日: 1951/03/25
    公開日: 2010/03/09
    ジャーナル フリー
    粉乳の水分と溶解度との関係を檢討するために粉乳の吸收する水分と, それから蒸発する水分を測定して溶解度との関係をとくに乳糖及び塩類の結晶水を考慮して檢討した。
    その結果粉乳に水分が吸收されるとき, その成分の結晶水か結合水となる量よりも多くなれば不溶解になる。その理由は粉乳に微量にふくまれる駐酸がそのときの遊離水にとけて蛋白を凝固するからであると推定した。
    その水分の限界に吸收水分として約9%蒸発水分として約8%である。
    また水分を吸牧して不溶解になつた粉乳はこれを乾燥してももとの如くは溶けないことを確め, その変化を推論した。
  • 内モンゴル自治区・シリンホト市周辺を事例として
    *さち ら
    日本地理学会発表要旨集
    2014年 2014s 巻 506
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/03/31
    会議録・要旨集 フリー
    Ⅰ 研究の課題内モンゴル自治区は,中国の中でモンゴル人による家畜経営が盛んに行われてきた伝統的乳文化が昔から根付いた地域であり,牧畜民の家畜経営方式変動により今では様々な変化が起きている.遊牧から定住化,そして放牧を禁止するなどといった政策による経営方法の急変が牧畜民たちにはこれまでにない試練を与えたといっても過言ではない.近年都市や牧畜地域に
    乳製品の消費が増えることによって乳製品
    加工者が大量に生産,流通できるようになる一方で,大手
    乳製品
    企業と競争していることは否めない. Ⅱ 目的本稿では定住化が進んでいる内モンゴル自治区の都市,シリンホト市とその周辺生産地を対象に,
    乳製品
    流通と小規模生産者の位置づけを明らかにする.この地域は,「生態移民」政策が実施されている地域の1つであり,生態移民として
    乳製品
    生産をおこなう彼らの経営,および流通における位置づけにとくに注目する.この結果から都市化が進む内モンゴル自治区において,元牧畜民である小売店や小規模生産者がいかなる社会関係を利用して
    乳製品
    を流通しているかを考察し,大企業による
    乳製品加工では生産されない乳製品
    があり,その生産の担い手として小規模な家族生産を位置づけることが可能なのではないか,という問題で牧畜地域の
    乳製品
    の持続的な発展における都市周辺の生産者や牧畜民の役割を明らかにすることを目的とする. Ⅲ 研究方法今回調査を実施したのは,シリンホト市の
    乳製品
    小売店と生産地であるシリンホト市の周囲の生態移民村および
    乳製品
    の主要な産地であるショロンホフ旗の
    乳製品
    生産者を調査対象とした.2013年8月15日から9月28日まで,シリンホト市の
    乳製品
    小売店と生産地であるショロンホフ旗の家庭経営生産者とシリンホト市の生態移民村の生産者や牧畜民でアンケート調査とインタビューと観察調査を行った(図1).シリンホト市周辺の地域を選んだ理由は人口が集中している市中心であり,
    乳製品
    の種類や流通量からもシリンゴル盟はほかの都市に比べて多く,この地域において
    乳製品
    の流通動向の全体像を把握することが重要であると考えられるからである.Ⅳ 考察シリンホト市周辺で
    乳製品
    が流通できるようになったのは生態移民政策による都市化が進む背景であり,都市に流入する牧畜民が増えて
    乳製品
    の生産や販売も増加するようになった.彼らは牧畜社会関係を利用して
    乳製品
    消費が伸びている社会に競争しながら伝統文化を持続していると思う.
    乳製品
    を大量に消費できるようになったのは,都市の
    乳製品
    消費者が増えることによって小規模生産者が大量に生産できるようになった.また,小規模生産者は個別経営となっているが,販売などには地域の消費者の存在も発展存続には極めて重要な役割をもつと考えられる. Ⅴ おわりに現在新たに形成されている
    乳製品の流通の中で牧畜民はこれまでに自家消費をしてきた乳製品
    が商品化されていることが本研究の調査から明らかとなった.集中型大規模生産者と比べて,設備やインフラなどによる遅れはあるものの,独自の市場を形成している点がこれからも
    乳製品
    による安定的な収入が期待される.本研究では流通形態を探ることに注目し,
    乳製品生産者の乳製品
    生産にかかるコストと収益については詳細に明らかにすることができなかった.安定的で持続的
    乳製品
    の市場を構築するためにこれから検討すべきことは生産技術と流通手段を更新することであると考えている.Ⅵ 結果小売業のほとんどは市内の観光地と住宅街に集中している.シリンホト市においては常設小売店販売と露天販売の大きく二つの業態によって
    乳製品
    が販売されている.2000年以後市内に
    乳製品
    小売が増加し,経営者は牧畜民から転業したものが多く,全体の70%を占めていた.それは,近年の生態移民などの政策により,牧畜民の生業が変化していることが一つの要因であると考えられる.また,
    乳製品
    小売店の設立年は2000年以降設立された店が多く,それは21世紀に入って内モンゴル自治区で政府政策による生態移民や都市化が顕著になっていることが背景にあると考えられる.その仕入れ先はシリンホト市周辺の移民村の小規模生産者とショロンホフの町にいる家族経営の生産家と牧畜民であった.小売業のほとんどは市内の観光地と住宅街に集中している.また,生産者と小売業者たちの
    乳製品
    流通は地縁関係と血縁関係を利用しているのが多かった.
    乳製品
    の小規模生産者の経営規模・形態についてシリンホト市とショロンホフの両地域において調査を行った.
  • (1) Curd蛋白とカルシウム, 燐について
    宮辺 豊紀
    栄養と食糧
    1960年 12 巻 5 号 338-341
    発行日: 1960/01/30
    公開日: 2010/11/29
    ジャーナル フリー
    牛乳のcurd tensionに及ぼす塩類均衡とくにカゼインに対するカルシウム, 燐の結合状態の影響についてしらべた結は次の通りである。
    1) 牛乳量蛋白質及びカゼイン含量が減少するとcurd tensionも低下する傾向があるが必ずしも一致しない点が認められた。
    2) この原因は牛乳中のカゼインに対するカルシウム, 燐の結合状態の影響であることが認められた。すなわち結合Ca/Pが低くなるとCurd tensionは高くなり硬いcurdを形成するが, curd tensionとの相関性はカゼイン結合Ca/P>カゼイン量>Ca/Pの順に有意的であった。
    3) 牛乳中の蛋白含量が約3.50%を超えるとカゼインの結合カルシウムが減少し反対に結合燐は増加するので結合Ca/Pは顕著に低くなりcurd tensionが急に高くなることが認められた。
  • 松井 武夫, 笠井 金盛, 徳富 剛二郎, 秋池 春雄, 大幡 博夫, 関口 軍治
    日本獣医師会雑誌
    1957年 10 巻 2 号 72-75
    発行日: 1957/02/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
  • 島村 理美子, 平山 静子
    日本家庭科教育学会誌
    1995年 38 巻 2 号 71-78
    発行日: 1995/08/20
    公開日: 2017/11/29
    ジャーナル オープンアクセス
  • 古川 徳
    日本食生活学会誌
    2002年 12 巻 4 号 289-295
    発行日: 2002/03/30
    公開日: 2011/01/31
    ジャーナル フリー
  • 守尾 盛秀
    日本農芸化学会誌
    1956年 30 巻 6 号 A60-A65
    発行日: 1956年
    公開日: 2008/11/21
    ジャーナル フリー
  • 石井 智美, 鮫島 邦彦
    日本栄養・食糧学会誌
    2004年 57 巻 4 号 173-178
    発行日: 2004/08/10
    公開日: 2009/12/10
    ジャーナル フリー
    モンゴル遊牧民の食は, 家畜由来の乳・肉に依存する割合が高く, 野菜の摂取がほとんどない。連続した雪害は家畜に大きな被害を与えた。雪害が食に及ぼした影響を検討するため, 1997年に調査を行った世帯と同一の世帯で, 食に関する調査を行った。その結果, 夫のエネルギー摂取量は1997年夏季で平均2,191±589kcal, 2002年夏季で平均2,108±618kcalと, 顕著な差はなかったが, 2002年夏季では雪害前に比べ
    乳製品
    の摂取量, 種類が減少し, 小麦粉を使った料理が多くなっていた。小麦粉の消費量は雪害以前より3倍に増加していた。夏季のエネルギー摂取量の半分近くを賄っていた馬乳酒の飲用もなかった。この馬乳酒から充分な量のビタミンCを摂取していたことが明らかになった。自家製
    乳製品
    は各種微量成分が豊富であった。
    乳製品
    の摂取不足が続くことで健康に影響の出る可能性が考えられた。近代化の波が押し寄せる草原で, 遊牧民の食は大きな岐路に立っている。
  • 江本 英司
    日本乳酸菌学会誌
    2013年 24 巻 2 号 71-78
    発行日: 2013/06/20
    公開日: 2015/05/21
    ジャーナル フリー
    微生物の中でも、とりわけ乳酸菌は人類との付き合いが長く、これまでに人類は主として食品に乳酸菌を活用してきた。乳酸菌は糖を消費し乳酸を生成するが、乳酸と共に様々な香り成分を生み出している。これら香り成分はそれぞれに特有の香りを有しており、フレーバーの成分として有用である。本稿では、乳酸菌および乳酸菌が生み出す発酵食品や醸造食品とそれらの香りについて、またミルク系フレーバーを例にそれら香り成分を活用したフレーバー開発について紹介する。
  • *五月女 祐一, 生方 恵梨子, 西念 幸江, 峯木 真知子
    日本調理科学会大会研究発表要旨集
    2008年 20 巻 2D-9
    発行日: 2008年
    公開日: 2008/08/29
    会議録・要旨集 フリー

    【目的】
     近年、高齢者のPEM(低栄養)が問題視され、高齢者に向いた高エネルギー・高タンパク質・低脂肪で、咀嚼・嚥下がしやすく、しかもおいしい食品の開発が望まれている。プティングは誰からも好まれ、高タンパク質食品で、やわらかいテクスチャーをもつ。牛乳や豆乳を用いて脂肪の種類と脂肪量を検討し、開発・調製を試みた。
    【方法】
     プティングは、鶏卵〔全卵・卵黄:白色レグホーン種〕、牛乳〔無脂肪・低脂肪・普通牛乳〕、豆乳〔無調整・調製:_(株)_紀文〕、上白糖で調製した。分量は鶏卵1に対し、牛乳・豆乳(3倍、5倍)、上白糖は卵液の15%(0.6、0.9)とした。加熱はスチームコンベクションオーブン〔フジマックFSCC101〕で行い、予備実験の結果より牛乳90℃、10分、豆乳110℃、10分とした。これらの配合を検討し、pH、テクスチャー、色を測定し、組織観察、官能検査を行った。
    【結果】
     3倍に調製したプティングの硬さ応力は、普通牛
    乳製品
    2.9×103Pa、低脂肪牛
    乳製品
    2.8×103Pa、無脂肪牛
    乳製品
    2.5×103Paであった。プディングの硬さ応力(y)は、脂肪含有率(x)と正の相関にあった〔y(Pa)=156x+264,r=0.53, p<0.01〕。豆
    乳製品の硬さ応力は無調整製品の方が調製豆乳製品
    よりもやわらかい傾向にあった。官能検査〔パネル数25人〕では低脂肪牛
    乳製品
    が最もなめらかで、甘いと判定されたが有意差はなく、総合的な好みでは、普通牛
    乳製品
    が好まれる傾向であった。豆
    乳製品
    では110℃、10分の加熱でよい製品が得られたが、豆乳臭さが問題であったので牛乳との混合を試みた。
  • 西山 隆造
    農産加工技術研究會誌
    1954年 1 巻 2 号 98-99
    発行日: 1954/03/20
    公開日: 2009/04/21
    ジャーナル フリー
  • 佐野 由紀子
    日本食品化学学会誌
    2002年 8 巻 3 号 144-148
    発行日: 2002/01/24
    公開日: 2017/12/01
    ジャーナル フリー
    A simple and rapid method by capillary electrophoresis (CE) was developed for the simultaneous determination of lactic acid and acetic acid in milk. The milk was diluted with water and deproteinized by an ultrafiltration filter (5,000 Da cut-off). Filtrate was analyzed by CE. The detection limits and the lenearity were 10mg/L, 10 〜 1,000mg/L of lactic acid and 5mg/L, 5 〜 1,000mg/L of acetic acid. Mean recoveries of lactic acid and acetic acid added to milk samples were 96.3% and 98.1%, and relative standard deviation of repeatability (RSD) was within 1.51% and 1.94% at level of 1mg/g. Total concentration of lactic acid and acetic acid was correlated with acidity in milk. (r=0.9916) The determination of lactic acid and acetic acid by this method is a useful way to judge lost freshness of milk easily and rapidly.
  • 平田 昌弘, 板垣 希美, 内田 健治, 花田 正明, 河合 正人
    日本畜産学会報
    2013年 84 巻 2 号 175-190
    発行日: 2013/05/25
    公開日: 2013/11/25
    ジャーナル フリー
    本研究は,BC1200~BC300年頃に編纂されたVeda文献/Pāli聖典をテキストに用い,古代インドの
    乳製品
    を再現・同定し,それらの乳加工技術の起原について推論することを目的とした.再現実験の結果,dadhi/dadhiは酸乳,navanīta/navanīta・nonītaはバター,takra/takkaはバターミルク,ājya/—はバターオイル,āmikṣā/—はカッテージチーズ様の
    乳製品
    ,vājina/—はホエイと同定された.sarpiṣ/sappihaはバターオイル,sarpirmaṇḍa/sappimaṇḍaはバターオイルからの唯一派生する
    乳製品
    として低級脂肪酸と不飽和脂肪酸の含有量が多い液状のバターオイルであると類推された.Veda文献・Pāli聖典は,「kṣīra/khīraからdadhi/dadhiが,dadhi/dadhiからnavanīta/navanītaが,navanīta/navanītaからsarpiṣ/sappiが,sarpiṣ/sappiからsarpirmaṇḍa/sappimaṇḍaが生じる」と説明する.再現実験により示唆されたことは,この一連の加工工程は「生乳を酸乳化し,酸乳をチャーニングしてバターを,バターを加熱することによりバターオイルを加工し,静置することにより低級脂肪酸と不飽和脂肪酸とがより多く含有した液状のバターオイルを分離する」ことである.さらに,ユーラシア大陸の牧畜民の乳加工技術の事例群と比較検討した結果,Veda文献・Pāli聖典に記載された乳加工技術の起原は西アジアであろうことが推論された.
  • 近藤 美千代
    家政学雑誌
    1953年 3 巻 2 号 1-4
    発行日: 1953/01/25
    公開日: 2010/03/09
    ジャーナル フリー
    粉乳の水分と溶解度との関係を検討するために前報告の実験に引き続き結晶水を有する乳糖及び燐酸塩について詳細に分析したこ。その結果, 乳糖は38, 4%で粉乳の吸収水分を蒸発水分との差(1.0~1.5)は恰かもα-lactose monohydrateの結晶水に相当するものと認められる。
    また酸可溶性無機燐が0.65%あり、そのうち燐酸カルシウム以外の燐は燐酸ソーダとしてあるものと見倣せばこの分析結果より結晶水の含量は13.8%になることを推論したこ。
    よつて粉乳の水分が乳糖、燐酸ソーダまたはその他の成分の結晶水として吸収されてある限りは溶解度に関係しないことを前よりも確実に推論した。
  • 大谷 陽子, 松岡 明子
    消費者教育
    1991年 11 巻 35-56
    発行日: 1991年
    公開日: 2021/09/21
    ジャーナル フリー
    There are many types of information regarding food these days. Indeed tnere is so much information that it is difficult to know what to belive and what not to believe. In this study, we have collected and examined information regarding food found in 9 news papers, 20 magazines, 4 weeklie 60 books, and some advertisements. At the same time, we sent out Questionair concerning consumer information to 454 Junior College students and their paretrts. As a result, some ambiquities and contradictions ware found in the information which could result in consumers being misled. We can also point out ambiguous information using which it is difrcult for consumers to make a decision. Ther'fore reliable consumer education will continue to be important in the future,
  • 春田 三佐夫
    食品衛生学雑誌
    1966年 7 巻 2 号 93-98
    発行日: 1966/04/05
    公開日: 2010/03/01
    ジャーナル フリー
  • 布仁特古斯, 宮本 拓, 中村 昇二, 野坂 能寛, 青石 晃宏
    日本畜産学会報
    2002年 73 巻 3 号 441-448
    発行日: 2002年
    公開日: 2006/05/12
    ジャーナル フリー
    中国内蒙古自治区の中部に位置するシリンゴル盟アバハ・ノール旗 (シリンホト市の所在旗) の草原地域に住む遊牧民の家庭で製造されている馬乳酒の10試料から乳酸球菌 (153株) と乳酸桿菌 (105株) を合わせて258株分離した. 各試料には, 乳酸球菌の優勢な試料と乳酸桿菌の優勢な試料が見られた. これら乳酸菌株の分類学的性状を調べたところ, 乳酸球菌ではEnterococcus faecium (23.3%) とLeuconostoc mesenteroides subsp. dextranicum (20.9%) の出現率が高く, Streptococcus thermophilus (6.9%), Lactococcus lactis subsp. lactis (3.9%) およびPediococcus dextrinicus (0.8%) も分離された. 一方, 乳酸桿菌ではLactobacillus plantarum (21.3%) がおもに分離され, Lactobacillus casei (9.3%) やLactobacillus paracasei (4.7%) の中温性乳酸桿菌も多く分離された. また, ホモ型乳酸発酵を示すLactobacillus helveticus (1.6%) およびLactobacillus kefiranofaciens (1.2%) の乳酸菌種も含まれていた. その他に, 今回実施した性状試験では菌種の同定ができなかったEnterococcus sp. (3.4%) とLactobacillus sp. (2.7%) が分離された.
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