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クエリ検索: "ラクトバシラス目"
4件中 1-4の結果を表示しています
  • 総合健診
    2019年 46 巻 1 号 175-177
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/05/20
    ジャーナル オープンアクセス
  • 庄野 雄介
    臨床血液
    2017年 58 巻 7 号 835-842
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/08/05
    ジャーナル 認証あり

    腸内細菌叢は,同種造血幹細胞移植(allo-HSCT)後の感染症および移植片対宿主病(GVHD)の発症リスクに影響を与える。我々は,レシピエント857例を後ろ向きに調査し,発熱性好中球減少症患者に広域スペクトラム抗菌薬を投与した群で,GVHD関連死亡率の上昇を見出した。患者便検体の分析から,広域スペクトラム抗菌薬は腸内細菌叢の攪乱を引き起こすことが示された。マウス実験でも同様に,広域スペクトラム抗菌薬投与によりGVHD関連死亡率が上昇することが示された。特記すべきこととして,GVHDマウスに対する広域スペクトラム抗菌薬の使用は,保護作用を有する大腸粘膜層の喪失,腸管バリア機能の障害,および粘液分解能を有する共生細菌増加を引き起こすことが示された。本研究により,allo-HSCT後の広域スペクトラム抗菌薬使用に関して,これまで十分に認識されていなかったリスクがあることが示された。

  • 藤田 泰太郎
    化学と生物
    2016年 54 巻 9 号 657-667
    発行日: 2016/08/20
    公開日: 2017/07/20
    ジャーナル フリー
    真正細菌フィルミクテス門の枯草菌とプロテオバクテリア門の大腸菌の代謝経路を比較すると,解糖系,糖新生,TCAサイクル,ペントースリン酸回路,アミノ酸・塩基合成などの主要な代謝経路の酵素タンパク質は,糖新生にかかわる酵素タンパク質にオルソログの欠落が見られるが,ほぼ保存されている.しかしながら,枯草菌と大腸菌の分子レベルでの代謝制御機作となると両者の間でほとんど保存されていない.筆者は過去半世紀近く,主に枯草菌のカタボライト制御と緊縮転写制御の分子レベルでの解明に取り組んできた.この長年にわたる研究成果をゲノムの塩基配列決定の迅速化とオミックス解析を含む遺伝子発現解析技法の進展とを絡めて解説する.
  • 松永 渉, 後藤 章暢
    腸内細菌学雑誌
    2021年 35 巻 3 号 165-172
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/07/30
    ジャーナル フリー

    ヒトの腸内フローラは健康維持に重要な役割を果たしているが,日本では近年,様々な理由から腸内フローラの異常(ディスバイオーシス)が増えているとされ,腸内フローラの改善を謳う乳酸菌サプリメントが数多く販売されている.ディスバイオーシスの改善には,「生きた乳酸菌」を腸に送ることが効率的だと考えられており,「植物性乳酸菌」と俗称される一部の乳酸菌群が,消化管の過酷な環境に耐えて腸に到達すると期待され注目されている.本研究では,刀根早生種の柿より分離された乳酸菌を含むサプリメントMP-1の長期経口摂取がマウスの腸内細菌叢に与える影響を検討した.実験期間は28日で,通常の飼料とともにタブレット状に成型したMP-1,もしくはサプリメント成分を含まないタブレットを与えた実験群とコントロール群,および通常の飼料のみで飼育した群それぞれで,実験開始前後の糞中細菌叢構成を比較したところ,MP-1摂取群では,10匹中8匹の糞中より実験開始前には検出されなかった乳酸菌が検出される一方,在来の乳酸菌のピーク面積比の低下とバクテロイデス属のピーク面積比の上昇が観察された.通常飼育群およびコントロール群の糞中細菌群には有意な変化は観察されなかった.このことから,サプリメントMP-1の長期摂取は,マウスの腸内フローラに有意な影響を与えていることが確認された.

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