日本共産党

1999年1月23日「しんぶん赤旗」

 多数者革命の党とは?


 〈問い〉 日本共産党は「多数者革命の党」といっていますが、どういうことですか。(京都・一読者)

〈答え〉 「多数者革命」とは、国民多数の利益を実現するために、国民多数の意思と行動によっておこなう社会改革をさす、社会科学の用語です。フランス革命やロシア革命など歴史上の革命のタイプと明確に異なり、民主的な普通選挙制度が普及し「国民主権」(国民が主人公)が原則になっている今日の資本主義国では、「多数者革命」は社会改革(世直し)の当然のあり方となっています。

 日本共産党は、この立場から、当面する政治革新の目標で一致する政党、団体、個人が力を合わせて国民多数の支持を獲得し、国会で安定した多数を占めて民主的政府を樹立し、そのもとで国民多数の合意をえながら日本社会を一歩一歩変えていこうと考えています。

 日本共産党の基本方針である綱領では、「党は、国民の多数を民族民主統一戦線に結集し、その基礎のうえに政府をつくるために奮闘」し、「国会で安定した過半数」をめざすと、多数者革命の方針を明確にしています。一九七六年に採択した日本共産党の「自由と民主主義の宣言」はこの点をさらにくわしくのべ、将来にわたり「普通選挙権にもとづく国会を名実ともに最高機関とする民主主義国家体制」を堅持し、「反対党をふくむ複数政党制をとり」、「選挙で国民多数の支持をえた政党または政党連合で政権を担当する……議院内閣制(議会多数派で組閣)」「政権交代制は当然維持される」とうたっています。そして、「社会進歩のどのような道をすすむか、そしてその道を、いつどこまで前進するかは、主権者である国民の意思、選挙で表明される国民自身の選択によって決定される問題である」と、社会改革で「国民が主人公」の立場をつらぬくことを明確にしています。

 日本共産党は、「民主政治の実現」などという主張が「犯罪」視されていた戦前から、「国民が主人公」の民主政治の実現を命がけでめざしてきました。どんな段階のどんな改革も選挙で示される国民多数の合意のもとにおこなうというのが、日本共産党の変わらぬ信条なのです。

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〔1999・1・23(土)〕


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