日本卓球協会は6日、今月22日から男女日本代表による合宿を東京・北区の味の素ナショナルトレーニングセンター(NTC)で再開することを明かし、新型コロナウイルスの感染予防のために練習禁止が推奨されているダブルスについても、早ければ7月初旬にも解禁する方針だとした。
宮崎義仁強化本部長がオンラインでの取材で話した。政府が今月19日に都道府県をまたぐ移動を認める方針であることを受けて、22日に約1カ月間の予定で合宿を開始。選手やスタッフは外出禁止とし、朝晩の検温など体調管理を徹底する。
隔離された状況となるため「他とは若干違う」と宮崎本部長は説明。「10日ほどたって、ダブルスもやれるのではないかという雰囲気になれば相談に乗る。反対意見がなければ始めたい」とした。
当面は選手らにPCR検査を実施しないことが前提で、「2度目、3度目の合宿でも、1週間から10日は様子を見てからダブルスの練習を始めるか決めることになる。それが代表の新しい練習スタイルになるかもしれない」とした。
国際卓球連盟(ITTF)は先月22日、感染予防のための練習のガイドラインを公開。握手の禁止や他の人と2メートルの距離を取ることなどとともに、初期段階ではダブルスをプレーしないことを推奨。日本協会も同27日に出したNTCの利用再開ガイドラインで、密接を避けるためにダブルスを禁止している。
来年夏に延期された東京五輪で新種目となる混合ダブルスで、水谷隼(30)=木下グループ、伊藤美誠(19)=スターツ=組は金メダル候補に挙げられている。