情報交換用米国標準コード

情報交換用米国標準コード (ASCII) データ・ストリームの使用を制御して、ASCII サポートを 提供するシステムに接続されたプリンターを制御する正式な構造はありません。 IBM® 3812 のようなページ・プリンターの制御は、ASCII モードでの接続時にコマンドのセット、 またはこれらのプリンターの基本命令セットであるページ・マップ・プリミティブ (PMP) を使用して実行されます。

ページ・プリンターに送信される ASCII データは PMP に変換されます。 ページ・プリンターは、内部メモリーまたはページ・マップでデータのページを組み立てます。2 つのページの向き (縦長と横長)、および 4 つの印刷方向がサポートされます。 印刷されるデータの複雑さは、ページ・セットで明示的に、 またはプリンターを指示して文字またはベクトル (線) を生成することによって暗黙的にピクセルを設定できる、 アプリケーション印刷プログラムによって決定されます。 印刷に使用可能なフォントは、プリンターのマイクロコードまたはフォント・ディスケットに保管されます。 ほとんどのページ・プリンターは、特定の印刷機能が必要になるたびに アプリケーション・プログラムが個々のコマンドのストリングを送信しなくても良いように、PMP コマンドの保管リストであるマクロをサポートしています。

PMP コマンドの基本的なカテゴリーは次の 5 つです。

ページ・コマンド
サイズや用紙の向きなど、ページ・パラメーター全体を設定します。
カーソル・コマンド
ページ・マップ上でカーソルを移動します。
フォント・コマンド
ページ・プリンター内でフォントを管理します。
生成コマンド
ページ・マップ上でピクセルを作成します。
マクロ・コマンド
他のコマンドのストリングを、後で処理するために保管します。

ASCII 接続モードでの印刷機能は、特定のプリンター (またはそのプリンターのエミュレーションを提供する複数のプリンター) の機能に合うように作成された個々のアプリケーション・プログラムによって制御されます。ASCII プリンターが統一性の点で準拠できる アーキテクチャー・データ・ストリーム標準はありません。 したがって ASCII 印刷アプリケーションは、完全にプリンターに依存します。

IBM i オペレーティング・システムでは、ASCII 印刷サポートは EBCDIC 文字を ASCII の等価なものに変換することによって提供されます。