大量吐血の福田こうへい、復帰コンサートで熱唱「完全復活です」

スポーツ報知
浅草公会堂でコンサートを行った福田こうへい

 11月23日に大量吐血して緊急入院し、コンサートを中止した演歌歌手の福田こうへい(42)が10日、東京・浅草公会堂で復帰コンサートを行った。

 1日に退院し、6~7日に千葉県内でコンサート営業で復帰。8日にはBSテレビ東京「第51回日本作詩大賞」の生放送に出演していた福田はこの日、復帰後初めて一般ファンの前で歌った。

 福田は「完全復活しました。声は前と同じくらいバンバン出てる」と回復を報告した。新曲「天竜流し」、代表曲「南部蝉しぐれ」など22曲を以前と変わらない伸びやかな歌声で熱唱。アンコールでは巨大なねぶた太鼓を力強くたたくなど、1100人を前にパワフルなステージで復帰をアピールした。

 福田は11月23日、福島・白河市内でのコンサートの昼の部終了後に体調不良を訴え、楽屋で大量に吐血。夜の部を中止し、救急搬送された。胃と食道の接合部に亀裂が入っていたことが判明し、クリップで止血する応急処置を行った。25日に「NHKのど自慢」に生出演したが、出演後に故郷・盛岡市に戻って入院。「急性胃粘膜病変にともなう黒色吐物」と診断され、10日間の治療が必要とされた。

 毎年200ステージ以上をこなし、演歌に民謡と全力で熱唱する福田は「今回はビックリした。大きく腹式呼吸して歌うので、刺激を与えたのかな。みぞおちの部分が痛かった」。吐血量は大量だったと伝えられていたが、「コップ1杯くらい。茶色で血のかたまりもまじってた」と説明し、飲酒が原因かと聞かれると「お酒も毎日は飲まないし、飲んでも3合缶を2~3本くらい」と話した。

 入院中は規則正しい食生活だったため、体重は3キロ増の54キロに。9日には来年2月発売の新曲のレコーディングを行うなど、精力的に仕事をこなしている。

 療養に伴い、先月27日の福岡・飯塚市、28日の長崎・諫早市の公演はそれぞれ中止し、今月3日の山梨公演は来年2月18日に延期することが発表されている。「歌えないもどかしさがあって、心配をかけて申し訳ない気持ちだった。これからファンの皆さんに返していきたい」と語った。

 NHK紅白歌合戦は昨年まで計4回出場したが、今年は出場歌手に名前がなかった。「落ちて残念だけど、また選んでもらえるように努力したい。それがファンの方々への恩返しになる」と復活を誓った。

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