山口達也司会の「Rの法則」打ち切り

スポーツ報知
山口が出演するテレビ番組など

 未成年への強制わいせつ容疑で書類送検(起訴猶予処分)されたことを受け、6日付でジャニーズ事務所から契約を解除され、TOKIOを脱退した山口達也(46)について一夜明けた7日、テレビ各局およびスポンサー企業などは対応に追われた。山口が司会を務めていたNHK・Eテレの「Rの法則」(月~木曜・後6時55分)はこの日付で終了。またメンバーの国分太一(43)はMCを務めるTBS系「ビビット」(月~金曜・前8時)で、山口から「TOKIOを守ってくれ」と電話を受けたことを明かした。

 NHKはこの日午後6時、報道各社にファクスを送付し「NHKとして総合的に判断した結果、番組の継続は困難であるとの結論に至り、本日『Rの法則』の制作・放送を終了することを決めました」と事実上の打ち切りに至ったことを報告した。番組のホームページでも放送終了が発表された。

 苦渋の決断だった。「Rの法則」は10代のリアルな意見交換が見どころの、Eテレの人気番組のひとつ。しかし山口だけでなく、被害者も同番組に出演していたこと、また未成年をテーマにした番組である特性上、続けることは限りなく困難であると判断したようだ。

 出演者の所属事務所関係者らには、公式の発表に先立ちメールで終了が知らされたという。今後の対応についてなどは後日協議するとみられる。番組は山口の事件が明るみになった4月25日から休止していた。番組の終了は7日付。当面は海外ドラマの再放送を続け、新番組については未定。

 「ZIP!」「幸せ!ボンビーガール」など、山口個人のレギュラー番組があった日本テレビは「今後、山口達也さんの番組出演を取りやめることにいたしました」と発表。広報部によると「事件の社会的影響を考慮した結果と、ジャニーズ事務所から降板の申し入れがあった」ことなどが理由という。同局「ザ!鉄腕!DASH!」やフジテレビ「TOKIOカケル」など、グループで出演しているものについては4人で継続していく。

 また、福島県の内堀雅雄知事(54)はこの日の定例会見で、福島第1原発事故後の風評被害払拭に向けた事業に、4人のメンバーを引き続き起用していくと発表。「引き続き力を貸してほしい」と述べた。県には6日午後1時時点で、継続起用を望むメールが431通寄せられていた。

 ◆6日にジャニーズ事務所が発表した山口達也の契約解除の要旨

 ▼経緯 先月30日に山口から提出された「辞表」について、6日にメンバー総意として城島がジャニー社長に手渡して協議。本人も直接、同社長に強い辞意を伝え、受け入れが決まった。

 ▼解除理由 無期限謹慎という曖昧な形ではなく、山口が1人の人間として自分と向き合う形を取らせるべきだと判断。

 ▼事務所の姿勢 TOKIOを「大人のグループ」として尊重し、意思決定に関与させたことに批判も受けた。今回の決定と責任は全て事務所が負う。

 ▼山口の今後 契約を解除したが、事務所として未来を描けるまでサポートを継続する。

 ▼グループの今後 4人のTOKIOが必要とされるのかという命題を背負い、残りのメンバーで「茨(いばら)の道を歩む」。

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