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サレルニターナ、23年ぶりセリエA昇格が決定もクラブは規定により売却の可能性

セリエBサレルニターナがリーグ戦最終節のペスカーラ戦で3-0と勝利を収め、1998-99シーズン以来となるセリエAへの昇格を決めた。

ファブリツィオ・カストーリ率いる2位サレルニターナは10日、セリエB最終節においてペスカーラと対戦。前半をスコアレスのまま折り返すと、後半から3得点を挙げて3-0と快勝した。サレルニターナはこの結果、69ポイントを獲得している。

元ミラン会長シルヴィオ・ベルルスコーニ氏が所有する3位モンツァを抑えて2位の座を確保し、23シーズンぶりのセリエA復帰が決定。今シーズン開幕からチームの指揮を執るカストーリは、自身にとってカルピを率いた2014-15シーズン以来となるセリエA昇格に喜びを爆発させた。

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「この上なく嬉しい。これほど重要な場所で目標を達成することができて最高だ。リーグ戦はチームとして勝ち取るものだが、選手たちは今、ハードなトレーニングの成果を得ることができた。カルチョにおいて秘訣などない。5年前にカルピでセリエAを経験したが、きっとまた戻れると信じていた。セリエAが待ち遠しい」

サレルニターナは1919年に創設し、ナポリ近郊のサレルノに拠点を置く。3度にわたる経営破たんなどのクラブの危機を乗り越え、近年はセリエBやセリエCなどを活躍の舞台を続けていた。

チームがセリエAでプレーした1998-99シーズンには、元カメルーン代表DFリゴベール・ソングや元イタリア代表FWマルコ・ディ・ヴァイオらがプレーした。クラブのオーナーはラツィオのクラウディオ・ロティート会長だが、セリエAにおいて2クラブの保有は認められておらず、クラブの売却を迫られることになる。

■セリエA昇格の歓喜の裏で…

歓喜に沸くサレルニターナではあるが、セリエA昇格の裏側では悲劇も発生している。『Ottopagine』によれば、サポーターの1人が23年ぶりとなるチームの快挙を祝う最中に交通事故で亡くなった。また『ガゼッタ・デロ・スポルト』によれば、最終節のペスカーラ戦の試合前、サレルノ出身の敵将ジャンルカ・グラッサドニアの娘が市内で何者かに襲われる事件も発生している。

なお、セリエBでは優勝したエンポリがすでに昇格を決めているほか、3位のモンツァなど6チームが残る1枠をかけてプレーオフを戦うことになる。

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