ModricGetty Images

レアル・マドリー、日本人3選手出場のセルティックに3-0勝利…前田大然の絶好機逸など決定力の差が如実に表れる

6日にチャンピオンズリーグ(CL)・グループF第1節、セルティック対レアル・マドリーが行われ、3-0でマドリーの勝利に終わった。セルティックは旗手怜央が先発出場で72分までプレー。古橋亨梧、前田大然はベンチスタートで、前田がハーフタイム、古橋が72分から出場している。井手口陽介はCL登録メンバー外だった。

セルティックが2017年以来5年ぶりのCL出場。1966-67シーズンにほぼスコットランド人選手だけでチャンピオンズカップ優勝を果たした集団は、複数の日本人選手含め多国籍集団となって再び欧州最高峰の舞台に帰ってきた。マドリーと欧州カップ戦で対戦するのは1979-80シーズン以来のことなる。

6万人の熱狂がセルティックの背中を押し、逆に現CL王者に重圧を与えるセルティックパーク。試合展開はそれを見事に反映していた。主導権を握ったのはセルティック。マドリーが後手に回るほどのエネルギッシュなプレー、高いプレーリズムによって、キックオフ直後からゴールに迫っていった。

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強烈な勢いのセルティックは13分、ジョタの絶妙なダイアゴナル・スルーパスからギアクマキスがシュートまで持ち込むが、これはGKクルトワの正面。また20分には旗手がゴール前25メートルの位置から強烈なボレーシュートを放ったものの、またもマドリー守護神の壁に阻まれ、さらにギアクマキスが打ったミドルはポストに当たった。なかなか、ゴールが割れない。

対するマドリーは30分、エースのベンゼマが負傷してしまい、アンチェロッティ監督は代わりにアザールを投入して偽9番を務めさせる。その後はマドリーがボールを落ち着かせて自分たちのペースに持ち込むが、こちらも決定機を決め切れない。40分にはペナルティーエリア内のアザールがカルバハルのシュート性の高いグラウンダーのクロスに合わせるが、押し込むだけのボールを枠に飛ばせず。また43分にアザールの浮き球からエリア内に侵入したヴィニシウスのシュートはGKハートがセーブした。前半はスコアレスのまま終了する。

ハーフタイム、セルティックはアバダを下げて前田を投入。対するマドリーはミリトンをリュディガーと交代させた。迎えた後半、セルティックは47分に前田が絶好機を迎える。右サイドから折り返されたボールに、ペナルティーエリア内フリーで右足で合わせたが、これはミートできずクルトワの正面に飛ばしてしまった。

そして、ここからマドリーがCL王者たる所以を、決めるべきときに決め切る力を発揮した。先制点を決めたのは56分。アザールとの連係で右サイドを突破したバルベルデのグラウンダーのクロスから、ヴィニシウスが右足のシュートでネットを揺らす。さらに60分にはアザールとの連係からペナルティーエリア内に侵入したモドリッチが、迫りくるセルティック守備陣を巧みにかわして、“らしい”右足アウトサイドのシュートで加点。マドリー史上8人目となるCL通算100試合目を自ら祝っている。

セルティックは71分に古橋もピッチに立たせて点差を縮めようとしたものの(旗手はこのタイミングでピッチから下がる)、77分に7番アザールに逆にリードを広げられた。クロースの浮き球からカルバハルが右サイドを突破し、折り返されたボールをベルギー代表MFが押し込んでいる。日本人選手が2人プレーするセルティックはその後、意地の攻撃を見せたものの、結局1点も返せぬまま試合終了のホイッスルを耳にすることに。優勢の時間もあったセルティックだが、決定機を決め切る力で差を見せつけられた格好だ。

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