北海道日本ハムファイターズのコディ・ポンセ投手が本日8月27日(土)、福岡ソフトバンクホークス23回戦(札幌ドーム)に先発し、プロ野球史上87人目(98度目)となるノーヒットノーランを達成しました。セ・パ両リーグ通じて、今シーズン5人目の無安打無得点試合で、1シーズンに5人が達成するのは1940年以来82年ぶりです。
球団では1995年7月5日(東京ドーム)の西崎幸広さん以来、27年ぶり6人目の快挙となりました。2004年の北海道日本ハムファイターズ誕生後、初めてのノーヒッターとなり、歴史に名を刻みました。外国人投手の無安打無得点試合は2006年5月25日のガトームソン投手(ヤクルト)以来16年ぶり。2リーグ制後は7人目で、ファイターズの外国人投手では初となりました。
ポンセ投手は今シーズン登板11試合目で、札幌ドームは初めてのマウンドとなりました。1回2死からデッドボールを与えましたが、後続を内野ゴロに抑えて無失点。その後は力強いボールやキレのある変化球をコントロールよく投げ込み、凡打の山を築きます。2回以降は走者を許さず、アウトを積み重ね、バックもセンター・万波中正選手、ショート・中島卓也選手が好守でアウトを奪うなどポンセ投手を盛り立てました。9回は先頭打者に四球を与え、1回以来の出塁を許しますが、次打者をライトフライ、遊ゴロ併殺に抑えてゲームセット。9回、113球、6奪三振の快投で、野球人生初となるノーヒットノーランを達成しました。
チームメートから祝福を受け、札幌ドームに詰めかけたファンの皆様からも大きな拍手を浴びたポンセ投手は試合後、「キャッチャー古川裕大選手のリードが良かった。万波選手のプレーは素晴らしかったし、中島選手の好プレーを見て、(ノーヒットノーランを)できるかもと思った。2人のプレーに感謝したい。(札幌ドーム初登板について)他のマウンドとそんなに変わらないけど、ホームのファンに応援してもらって安心感があった」と感謝し、「天国にいるお母さんのおかげ。母にウイニングボールをささげたいし、グローブ、ユニホームのすべてを渡したい気持ちです」と家族への想いを語り、快挙の喜びに浸っていました。
氏名 (所属) | 達成日 | 相手 | 球場 | スコア | 打者 | 四死球 | 三振 |
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高橋善正 (東映) | 1971・8・21 | 西鉄 | 後楽園 | 4-0 | 27 | 0 | 1 |
高橋直樹 (日拓) | 1973・6・16 | 近鉄 | 後楽園 | 1-0 | 27 | 1 | 5 |
田中幸雄 (日本ハム) | 1985・6・9 | 近鉄 | 後楽園 | 12-0 | 32 | 6 | 11 |
柴田保光 (日本ハム) | 1990・4・25 | 近鉄 | 東京ドーム | 3-0 | 27 | 1 | 8 |
西崎幸広 (日本ハム) | 1995・7・5 | 西武 | 東京ドーム | 1-0 | 28 | 1 | 12 |
コディ・ポンセ (北海道日本ハム) | 2022・8・27 | ソフト バンク | 札幌ドーム | 2-0 | 28 | 2 | 6 |