大雪山(たいせつざん) Taisetsuzan【常時観測火山】


北緯43°39′49″ 東経142°51′15″ 標高2,291m (旭岳)(三角点・瓊多窟(ぬたっく))
大雪山地図
大雪山写真

旭岳全景 西側上空から 2004 年 7 月 15 日 気象庁撮影



概要

 安山岩・デイサイト(SiO2量は55.8~66.7 wt.%)からなる約20以上の成層火山や溶岩ドームからなり、うち8峰は環状に配列する。この中央には小型のカルデラ(御鉢平(おはちだいら)、径2㎞)がある。 御鉢平カルデラの形成は約3.8万年前(歴年代)であり、これ以降に、熊ヶ岳・後旭岳・旭岳の成層火山体が形成され、また御鉢平カルデラの東壁・北海岳の斜面から御蔵沢(みくらざわ)溶岩が流出した。御鉢平カルデラを作った火砕流の体積は約8km3である。層雲峡や天人峡では火砕流堆積物の最大層厚は200mにおよび、溶結して柱状節理が発達する。最高峰の旭岳は御鉢平カルデラの南西方に最も新しく噴出した成層火山で、大雪火山群中では最も大きく、西方に溶岩を流出させた。旭岳の西斜面には、西に開いた馬蹄型の火口(地獄谷)があり、火口底には活発な噴気孔が多数あり、硫黄が採取されたこともある。



噴火活動史

 各火山について、地質学的な研究によってわかっている過去1万年の火山活動史を記載した。また、過去1万年間の噴火活動と有史以降の火山活動とに分けて記載した。


「概要」、「過去1万年間の噴火活動」、「有史以降の火山活動」については日本活火山総覧(第4版) (気象庁編、2013)及び最近の観測成果による。
なお、噴出物量については、降下火砕物、火砕流、火砕サージ、溶岩流、溶岩ドーム等を加えた重量 (単位は「ton」)またはマグマ噴出量(DRE km3)で記載している。また、噴出物量が 既知である場合については、産業技術総合研究所作成の活火山データベースから参照し、VEI(火山爆発指数) も付している。詳しくはこちらを参照のこと。



火山観測

気象庁では、地震計、傾斜計、空振計、監視カメラを設置し、関係機関協力の下、 大雪山の火山活動の監視・観測を行っています。



噴火警報・予報、火山の状況に関する解説情報


火山活動解説資料

火山防災協議会など



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