阿蘇山火山防災連絡事務所
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火山活動に関係する用語
火映現象:かえいげんしょう
赤熱溶岩や火炎現象等が噴煙や雲に映って明るく見える現象のことです。活動が活発化した火山では夜間に見ることができます。
火映現象の画像はこちらをご覧下さい。
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火炎現象:かえんげんしょう
高温の噴出物が炎のように見える現象のことです。
火炎現象の画像はこちらをご覧下さい。
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火砕流:かさいりゅう
火山灰や岩石等が高温の火山ガスとともに急速に山体を流れ落ちる現象のことです。
火砕流の速度は時速数十km、温度は数百℃にも達し、火砕流発生後の脱出は不可能です。
また大規模な場合は地形の起伏にかかわらず広範囲に広がり、埋没、破壊、焼失させ、破壊力が大きく極めて恐ろしい火山現象です。
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火山泥流:かざんでいりゅう
岩石や土砂が水と混ざって流れ落ちてくる現象のことです。
時速数十kmに達し、谷沿いに遠方まで到達する大変危険な火山現象です。
噴火に伴う融雪、熱水の噴出、火砕流の河川への流入のほか、もろい火山堆積物が豪雨で流されるといった要因で発生します。 土砂により、道路、構造物、農耕地に大きな被害を与えます。
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火山雷:かざんらい
噴火の際などに、噴煙中またはその周辺で発生する雷のことです。
細粒の火山放出物が上昇途中で摩擦によって帯電するために発生すると考えられています。
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空振:くうしん
噴火や爆発の際におこる気圧変動により発生する空気振動のことです。
ガラス戸や戸障子の振動として感じられ、時にはガラスを割ることもあります。
阿蘇山では空振計を3点設置し噴火の有無や規模を監視しています。
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水蒸気爆発:すいじょうきばくはつ
火山体内の地下水が間接的にマグマによる熱で加熱され高温・高圧の水蒸気になり、 それが急激な減圧や水蒸気圧の上昇によって体積膨張し爆発する現象のことです。
この爆発の特徴は噴出物にマグマ物質が含まれないことです。
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ストロンボリ式噴火:すとろんぼりしきふんか
比較的短い周期で火口からマグマ片や火山弾を放出する型の噴火のことです。 阿蘇山の活動が活発な時によく見られる噴火です。
その他にもマグマの粘性が小さいとハワイ式、大きいとブルカノ式になるなど様々な噴火の様式があります。
ちなみにストロンボリ式の名前はイタリアのストロンボリ火山からきています。
ストロンボリ式噴火の画像はこちらをご覧下さい。
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赤熱現象:せきねつげんしょう
地下から高温の火山ガス等が噴出する際に、周辺の地表面が熱せられて赤く見える現象のことです。
阿蘇山では、2005年5月31日から中岳第一火口の火口底で赤熱現象が観測されています。
赤熱現象の画像はこちらをご覧下さい。
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土砂噴出現象:どしゃふんしゅつげんしょう
火口底の土砂を噴き上げる現象のことです。
湯だまり
の中で起こることが多く、 大きさは1、2mのものから、時には100m以上の火口縁に達するようなものまであります。 このような現象が数日続くと
湯だまり
が急激に減少し、
火孔
の開口へと活動が進むことがあります。
土砂噴出現象の画像はこちらをご覧下さい。
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爆発:ばくはつ
噴火形式のひとつで、地下の高温や高圧の場所がより高温高圧となることによって内部の圧力が高まり、 轟音とともにガス、水蒸気、岩石等を地表に放出する現象のことで
空振
を伴います。 時には火口や山体を破壊することもある大変恐ろしい現象のひとつです。
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噴火:ふんか
「噴火」とは、「火山現象の一種で、地球内部から、(火山)物質が比較的急速に放出される現象」(荒牧、1975) であると言われており、気象庁では「火山現象として、火口外へ固形物(火山灰、岩塊等)を放出または溶岩を流出する現象」を「噴火」としています。しかし、「噴火」には、富士山の宝永噴火から、桜島でよく発生している山頂噴火、阿蘇山中岳第一火口付近で降灰がある程度のものまで、その規模は大小様々です。
そのため気象庁の火山観測では、ある規模以上のものを「噴火」として記録することとし、この基準を「噴火の記録基準」と呼んでいます。もちろん、この気象庁の基準に満たない小さな「噴火」現象も存在します。
噴火の記録基準について詳しく知りたい方はこちらをご覧下さい。
噴火の画像はこちらをご覧下さい。
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噴湯現象:ふんとうげんしょう
地下からの火山ガス等が湯だまり面に噴出する際に、
湯だまり
面が「ボコボコ」と盛り上がる現象のことです。
噴湯現象の画像はこちらをご覧下さい。
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ベースサージ:べーすさーじ
火砕流のひとつで、
マグマ水蒸気爆発
や
水蒸気爆発
などの際に火口から地表に沿って四方に高速で広がる噴煙の流れのことです。
ベースサージは100℃以下と比較的低温で湿っていることが多く、浅い水底での噴火や地下水の豊富な陸上での噴火で発生する可能性があります。
阿蘇山でも火山活動が活発な場合は発生する危険性があり、過去には1979年9月6日の爆発的噴火の際に発生しています。
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マグマ水蒸気爆発:まぐますいじょうきばくはつ
マグマが地下浅所で、地下水や海水と触れることにより多量の高圧水蒸気が発生し、起こる爆発的な噴火のことです。
マグマ水蒸気爆発は乾燥状態のマグマ噴火よりも高圧水蒸気が関与している分、爆発的になります。
また同じく高圧水蒸気が関与している
水蒸気爆発
との見極め方は、
水蒸気爆発
よりも規模が大きく、噴出物にマグマ破片が含まれることです。
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鳴動:めいどう
火口またはその付近に音源を持つ連続的な音響のことです。
特に火山活動に関連して起きます。時には震動を伴うこともあります。
火山活動が活発な時には、火口から数kmから10kmくらいまでの範囲で聞こえることがあります。
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溶岩流:ようがんりゅう
マグマが火口から噴出して地表を下る流れのことです。
流下速度は地形や溶岩の温度・組織によりますが、比較的ゆっくり流れるもので一般的には人の足による避難は可能です。
溶岩流は高温のため、その流路は建物、道路、農耕地、森林、集落を消失、埋没させて完全に不毛の地と化します。
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