平成26年7月12日の福島県沖の地震で発表した津波注意報について

地震の概要

平成26年(2014年)7月12日4時22分、福島県沖の深さ33kmでM7.0の地震が発生した。発震機構(気象庁CMT解)は東西方向に張力軸を持つ正断層型であった。 (地震の詳細は、平成26年7月地震・火山月報(防災編)を参照)

震源要素
震源時刻(日本時間) 震央地名 緯度 経度 深さ Mw
2014年7月12日 04時22分 福島県沖 北緯37度3.0分 東経142度19.2分 33km 7.0 6.5


今回の地震の震央分布図
1997年10月1日~2014年7月31日の期間に発生した、M≧3.0、深さ0~150kmの地震を表示している。 2011年3月10日以前に発生した地震を+、 2011年3月11日~2014年7月11日に発生した地震を薄い○、2014年7月12日以降の地震を濃い○で表示している。発震機構はCMT解。

発表した津波注意報の概要

この地震に対して発表した津波注意報は、以下のとおりである。

発表時刻 概要 発表予報区
7月12日 04時26分 津波注意報発表

岩手県、宮城県、福島県
津波注意報発表予報区(地図、png形式)
06時15分 津波注意報解除 上記全ての予報区
津波注意報の発表で、黒文字は「津波注意報」のグレードを示す。

津波の観測

各予報区において予測した津波の高さと観測した津波の高さ
津波予報区 予測(津波の高さ) 予報区内で観測した津波の高さの最大
岩手県 津波注意報(1m) 9cm
宮城県 津波注意報(1m) 17cm
福島県 津波注意報(1m) 15cm
黄は「津波注意報」のグレードを示す。
表中の観測値は後日変更される場合がある。

詳細は、下記資料をご覧下さい。

各津波観測施設で観測した津波の最大の高さ(津波を観測した地点のみ表示)
津波観測点で観測した津波の最大の高さ

津波観測施設の津波波形
津波観測点で観測した津波
海)は海上保安庁、国)は国土地理院の観測点。

津波予測の評価

 この地震について、地震発生時に緊急的に求めた震源、マグニチュード(M6.8)で近地地震用津波予測データベースを検索し、 得られた結果を使用して岩手県、宮城県、福島県に津波注意報を発表した。 この地震により、宮城県の石巻市鮎川で17cm、福島県の相馬で15cmの津波を観測するなど、 津波注意報を発表した津波予報区において、津波の発現傾向は概ね予測に整合するものであった。

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本ページ内の図の作成にはGMT(Generic Mapping Tool[Wessel,P., and W.H.F.Smith, New, improved version of Generic Mapping Tools released, EOS Trans. Amer. Geophys. U., vol.79 (47), pp.579, 1998]) を使用しています。