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大泉洋、自身“当て書き”のベストセラーに主演 共演に松岡茉優&佐藤浩市

映画

映画『騙し絵の牙』に出演する(左から)松岡茉優、大泉洋、佐藤浩市
映画『騙し絵の牙』に出演する(左から)松岡茉優、大泉洋、佐藤浩市(C)2020「騙し絵の牙」製作委員会

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 作家・塩田武士のベストセラー小説『騙し絵の牙』(KADOKAWA)が、俳優・大泉洋の主演で映画化され、2020年6月に全国公開されることが決まった。原作小説の主人公のキャラクターは大泉が演じることを想定した当て書きで、表紙モデルにも大泉を起用していた。

【写真】大泉洋が表紙に登場! 映画『騙し絵の牙』原作文庫書影

 本作は、斜陽の出版業界を舞台に、大手出版社の雑誌編集長・速水輝が、自分の雑誌の生き残りを懸けて会社を相手にさまざまな策略を巡らせていく姿を描く。監督は『桐島、部活やめるってよ』『紙の月』の吉田大八。

 主人公・速水輝役を大泉が務めるほか、速水の策略に巻き込まれていくヒロイン・高野恵役を松岡茉優、ライバルたちを蹴落として改革を断行する出版社重役・東松役を佐藤浩市が、それぞれ演じる。松岡は大泉とは映画初共演。

 大手出版社「薫風社」では、かねてからの出版不況に加え、創業一族の社長が急逝し、次期社長を巡って権力争いが勃発。専務・東松(佐藤)が進める大改革で、雑誌は次々と廃刊のピンチに。会社のお荷物雑誌「トリニティ」の変わり者編集長・速水(大泉)も無理難題を押し付けられて窮地に立たされる。だが、この一見頼りない男、実は笑顔の裏にとんでもない“牙”を秘めていた。うそ、裏切り、リーク、告発。くせ者ぞろいの上層部や作家、同僚たちの陰謀が渦巻く中、速水の生き残りを賭けた“大逆転”の奇策とは?

 主演の大泉は「私を主人公として当て書きした塩田先生のベストセラー小説の映画化が決定し、いよいよ撮影に入ります!もちろん主演は私が務めさせていただきます。とりあえず別の俳優さんに役を奪われなくて良かったと、ホッとしております(笑)」とコメント。

 松岡は「出版業界の今を描く今作で、これからの本はどうなっていくのか、どうなっていけるのか、皆様と模索していけたらと思っています」と話す。

 佐藤は「大泉洋くんとは前作『こんな夜更けにバナナかよ』ではほとんど絡みはなく、『清須会議』以来のお芝居になります。突っ走り続ける大泉洋を間近で見るのを楽しみに現場に行かせてもらいます」としている。

 吉田監督は「誰しもいつかは負けるので、人間はいま負けているか、勝ちながら負けることを予感しているかに分かれます。それがわかっていても何故か戦ってしまう、どうしようもなく面倒で熱苦しい人間たちの映画を作りたいと思います。テーマはもちろん『負けて勝つ!』です」と語っている。

 映画『騙し絵の牙』は2020年6月全国公開。

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