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ローラさん賛同の「辺野古」署名、主催者が来日時に長時間の尋問 「嫌がらせだ」

ハワイ在住で沖縄にルーツを持つ日系4世のロバート・カジワラさんは「何度も日本に来ているが、初めてのこと」とツイートしている。

ホワイトハウスに「辺野古の埋め立て中止」を求める嘆願書への署名活動を始めた日系アメリカ人の男性が、来日時に、入国管理局による尋問を受け、別室で足止めされていたことがわかった。

係官からは辺野古に関する多くの質問を受けたといい、本人は「政府による嫌がらせ」と受け止めたという。

I was detained for 110 minutes while trying to enter Japan. Immigration took me to a separate room and interrogated me, asking me a bunch of questions about Henoko.

一時足止めにされたのはハワイ在住で沖縄にルーツを持つ日系4世のロバート・カジワラさん。

トランプ大統領に、2月24日の県民投票実施まで埋め立ての停止と、県知事選の結果を踏まえた判断をするよう求める署名を始めた人だ。

署名は1ヶ月で10万筆が集まれば、アメリカ政府がその内容を検討し、60日以内に何らかの返答をする仕組み。

タレントのローラさんやクイーンのブライアン・メイさんらが呼びかけ話題となった。署名は現段階で20万筆以上集まっており、ホワイトハウスからの返答を待っている状況だ。

本人の説明は

本人のTwitterや琉球朝日放送の報道によると、カジワラさんは沖縄や東京での講演会やイベント出演、国会議員との意見交換などのため、19日夜にハワイから関西空港に到着した。

その際、別室に呼び出され、係官から辺野古に関する質問を繰り返し受けたと説明。尋問による足止めは110分におよんだという。

カジワラさんは「日本に何度もきているが、こんなことは初めて。日本政府は私が東京への乗り継ぎ便を逃させようとしたのではないか。おそらく、私が日本に来ることを妨げるために嫌がらせだと思う」などとツイートしている。

さらに、本人のツイートなどによると、日本人の知人に状況を説明すると沖縄2区選出の照屋寛徳・衆議院議員(社民)に伝わり、照屋氏が入管に問い合わせの電話を掛けたことで入国ができたという。「照屋氏に感謝する」としている。

一方、照屋議員はBuzzFeed Newsの取材に対し、「沖縄の友人の大学教授から、足止めをされているらしいと連絡を受けた。不審な人物ではないので、入国を認めるよう入管に連絡した」と説明する。

「入管側の責任者の連絡先を伝えてもらい、電話をした。20日に国会議員会館で議員との意見交換することが予定されていることなどを伝えた。私は弁護士でもあるので責任を持つ、身元引受け人になるとも言いました」

「なぜ長時間尋問したのかと聞くと、滞在期間が長いためと答えていたが、1ヶ月以上いるわけでもない。納得できる説明ではない」

入管側の見解は

大阪入管の関西空港支局はBuzzFeed Newsの取材に対し、「個別の案件には答えられない」としながら、「一般論」として以下のように回答した。

「観光や知人訪問のためであれば査証の免除をすることができますが、これを繰り返すことによって働いているケースが多々ある。そのため、出入国歴の回数などによっては、別室で話を聞くことがあります」

「一般的なことを言えば、入国後に平和活動やデモをするのは問題がありません。ただ、稼働目的かどうかは確認しないといけない」

カジワラさんをめぐっては、沖縄の公立大・名桜大学が交流会の会場としての使用を不許可にしたと、琉球新報が報じている。

同紙の取材に対し大学側は「教育施設の利用は適切でない」と答えており、主催者側は反発しているという。

UPDATE

一部表記を加筆しました。

UPDATE

照屋議員の回答を加筆しました。