カラオケ行ったら「ミシン」が使える…ってなんで!? SNSで話題、異色のプランが生まれた理由

    誰が考えたんだこの組み合わせ!? ……聞いてみたら、結構深い理由がありました。

    この発想はなかった…!でも絶対便利なやつ!

    カラオケボックス「JOYSOUND」でミシンが使えるサービスが話題を集めています。

    カ、カラオケボックスでミシン…!? なんだか異色の組み合わせです。なぜこんなサービスがスタートしたんでしょうか?

    「ものすごく需要ある」

    SNSで話題を呼んでいるのは、「今話題のJOYSOUNDに縫い物しに来た」という癒堕-YUDA-さん(@xxx11YUDA26xxx)のツイート。

    「ミシン、買うほど使わないし場所取るけどちょっと作り物したいって時に便利!」「子供の入園入学前にものすごく需要ある…」「お気に入りのTシャツの袖がほつれてきたから縫い直したい」など、3万いいね、2万リツイートを超える大反響となっています。

    家でミシン使えないから、今話題のJOYSOUNDにて縫い物しに来たんだけど、部屋めっちゃ広いし、貸し出しミシンもやばい。 これで室料プラス1000円(1回払えば時間まで使い放題)とかやす!! フリータイムでも使用出来るし、歌ってもおけ!

    Twitter: @xxx11YUDA26xxx

    話題のプランは、JOYSOUNDが提供する「貸出ミシンセット」。カラオケルームがアトリエになる、をコンセプトに、池袋西口公園前店で期間限定で実施しています。

    癒堕さんは今回、コスプレ衣装の制作のために利用したとのこと。家庭の事情で自宅でミシンを使えない状況にあり、こんなサービスがあるならと利用したそうです。

    カラオケボックスの広い個室で、大きな机に布を広げてゆったりと作業でき、通常の利用料金にプラス1000円と値段もお手頃。

    「個室というのも快適で、好きな音楽をかけながらゆっくり作業できました。期間限定とはいえ、こういった場所を作っていただけたことに感謝です」

    なぜ「カラオケ×ミシン」?

    しかしこの異色の組み合わせ、どう生まれたのでしょうか? BuzzFeedはJOYSOUNDの担当者に聞きました。

    「ご存知の通り、コロナ禍以降、カラオケ業界は大変厳しい状況にあります。歌う以外の用途でも使ってもらえるようにとさまざまなプランを提供してきており、その一環でスタートしました」

    映画やアニメ、ライブビューイングを大画面で鑑賞できるプラン、気兼ねなくWeb会議ができるテレワークプラン、楽器や歌を練習したり習ったりできるプランーーなど、これまでも「音響設備が整った個室」という条件を活かした新たな活用法を模索してきました。

    実は、今回用意したミシンは、JOYSOUNDを運営するエクシングの親会社・ブラザー工業のもの。意外な組み合わせはグループ企業ならではの発想だったのでした。

    個人で買うのは少し高価な高性能ミシンが自由に利用できるのはうれしいですね! 縫い物だけでなく刺しゅうまでできて創作の幅が広がりそう。

    「カラオケの大画面で推しの映像を観ながら制作を楽しめるのは嬉しい、ミシンは自宅に持っていないけど実際に使ってみてよかった、などSNSを通じてさまざまなお声をいただいています」

    「フットコントローラーがあれば便利なのに」という投稿を受けて、すぐに導入するなど、利用者の声を聞きながらより便利に進化しているそうです。

    コスプレイヤーから主婦、高校生まで

    池袋という立地でスタートしたのは、コスプレイヤー需要を見込んでとのこと。

    「衣装を作るのには、ミシンはもちろん大量の布を広げる場所も必要なので、カラオケルームはぴったりかなと」

    「コスプレイヤーさんにお話を聞いたところ、複数人で集まってワイワイ衣装を作ることもあるそうで、そんな時に使ってもらえればいいなと考案しました」

    新学期が始まる時期と重なったのもあり、幼稚園や小学校の入園・入学グッズを作る主婦から、高校生など幅広く利用されているそうです。

    サービス発表当初から反響は大きく、実際に利用した方の声がSNSで発信されるようになってからさらに利用者は急増。

    好評につき、5月24日に終了予定だったプランは3ヶ月延長が決定しました。池袋西口公園前店だけでなく、都内の他の店舗での提供やエリアの拡大も検討しているそうです。

    店舗にあるミシンは1台のみのため、利用の前には予約がおすすめです🎤