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2021-12-18

【ボクシング】 元世界王者・山中竜也が復帰を表明

リングに帰ってくる山中竜也

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元WBO世界ミニマム級チャンピオンの山中竜也(26歳=真正)が18日、大阪市のエディオンアリーナ大阪第2競技場のリング上で復帰を表明した。

 リング上からあいさつした山中は「関係者の皆様に深く感謝します。もう1回世界チャンピオンになって、10回は防衛したい」と決意表明。この日、プロ4連勝を飾った妹の菫(20歳)と、初の兄妹世界チャンピオンを目指すと宣言した。真正ジム・山下正人会長は「本人の強い意志といろんな方の支えで、ドクターの診断などすべてをクリアして復帰できることになった。ボクシング界にとっても大きな一歩。もう一度、世界を目指して頑張っていきたい」と期待を込めた。

 山中は2017年8月、福原辰弥(本田フィットネス)を判定で破り世界王座を獲得。2018年7月、2度目の防衛戦でビック・サルダール(フィリピン)に判定負けして陥落、試合後に硬膜下血腫が認められ、日本ボクシングコミッション(JBC)のルールにしたがい、23歳の若さで引退していた。

 しかしJBCは、頭蓋内出血と診断された選手を一律にライセンス失効としてきた規定の変更を、12月9日に発表。再発の可能性が健常者と変わらないと判断された場合は、ライセンス再発行の申請を認めることを決定した。37歳未満で、引退から3年未満、ランキングに入っていた選手などを対象としている。

 山中は引退後、大阪市内でおにぎり屋を営んでいたが、復帰への思いは断ちがたく、所属していた真正ジムにも相談。このほどJBCのルール変更を踏まえて再起を決断した。

写真/BBM

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