フーシ派が紅海で船舶攻撃 米英による空爆に至る経緯

フーシ派が紅海で船舶攻撃 米英による空爆に至る経緯

紅海に展開するアメリカとイギリスの海軍は12日、イエメンの武装組織フーシ派を標的とした空爆を、同国各地で実施した。

米国防総省のロイド・オースティン長官は声明を発表し、合同軍事行動は「フーシ派の能力を破壊し、低下させることを意図している」と述べた。米当局によると、戦艦から発射したトマホーク巡航ミサイルと戦闘機によって、イエメンの首都サヌアや、フーシ派が拠点としている紅海に面したフダイダ港など12カ所以上を攻撃した。

BBCのジョナサン・ビール防衛担当編集委員は、イギリス王立空軍(RAF)の戦闘機「タイフーン」4機が、キプロスのアクロティリから出発し、イエメンのフーシ派の標的2カ所に対し、ペイヴウェイ爆弾を使って空爆を行ったと報じた。

イランの支援を受けているフーシ派はこのところ、紅海とアデン湾で商船をミサイルや無人機(ドローン)で攻撃しており、人員の生命だけでなく、世界経済を脅かし、中東地域の不安定化を招いている。

フーシ派はパレスチナ自治区ガザ地区のイスラム組織ハマスを支持しており、イスラエルとつながりをもつ船舶を狙っていると主張している。また、イスラエルがガザ地区で行っている軍事作戦への対応として、イスラエルに向けてドローンやミサイルも発射している。

米英のイエメン空爆に至るこれまでの経緯を、BBCのフランク・ガードナー安全保障担当編集委員が解説する。