渋野日向子、全英女子ゴルフ優勝 日本勢42年ぶりのメジャー制覇

Hinako Shibuno with the trophy

画像提供, Matthew Lewis/R&A

女子ゴルフメジャー最終戦「AIG全英女子オープン」最終日が4日、英ミルトンキーンズ・ウォバーンで行なわれ、渋野日向子(20)が7バーディ、1ボギー、1ダブルボギーの68、通算18アンダーで、日本勢では男女を通じ42年ぶりのメジャー制覇を達成した。女子では、1977年全米女子プロの樋口久子以来、2人目。

渋野にとって、今回が自身初の海外大会で初のメジャー参戦。それでも終始、緊張した様子を見せなかった。

2打差の単独首位でスタートした渋野は、3番パー4で4パットのダブルボギーをたたき、一時V争いから脱落したものの、リゼット・サラス(30、アメリカ)と通算17アンダーで並んで迎えた最終18番パー4で、約5メートルのバーディーパットを沈め、優勝を決めた。

優勝後のインタビューで、渋野は、「吐きそう」と答えた。プレー中の心境については、「前半少し緊張していたけど、後半はあまり緊張していなくて。最後のパットもそこまで緊張していなかった」と振り返った。優勝を決めた18番では、「泣きそうになったけど、結局涙が出なかった」という。

今季メジャー3勝目を狙っていたコ・ジンヨン(24、韓国)は、通算16アンダーの3位。モーガン・プレッセル(31、アメリカ)は通算15アンダーで4位に入った。

「笑顔のシンデレラ」

先週、イングランド入りした当初は、あまり知られた存在ではなかったが、渋野は、つられてほほ笑みたくなるその笑顔で、新たなファンを獲得した。

その印象的な笑顔は、3番ホールでダブルボギーになったときでさえ、消えなかった。

Hinako Shibuno eats sweets on course at Woburn

画像提供, Getty Images

画像説明, 2019年頭には世界ランク559位だった渋野。プレー中にお菓子を食べる姿が話題となった

渋野は2019年頭に世界ランク559位だったが、国内大会で2度の優勝を経て、順位が急上昇。イングランド入りの時点では、44位だった。

日本国内では「笑顔のシンデレラ」として、親しまれている。ファンとのハイタッチやセルフィー(自撮り写真)に応じる様子を見ていれば、その理由はよく分かる。大会が終盤に差し掛かった緊迫した場面でも、渋野はお菓子を食べたり、キャディーを務める青木翔コーチと冗談を言い合ったりしていた。

また、「渋野を笑顔にするための衣装を着た」臨時マネジャーの存在もあった。渋野が所属するRSK山陽放送のディレクターで、3日には青いカツラをかぶり、プラスチックの剣を持った侍に扮していた。この青色のかつらを4日までかぶり続け、最終日にはひょっとこのお面姿で登場した。

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