ロシア選手271人がリオ五輪出場へ

ロシア人選手271人がリオ五輪に出場する

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国際オリンピック委員会(IOC)は4日、ブラジルのリオデジャネイロで5日から始まる夏季五輪について、ロシア選手団389人のうち271人の出場を認めると発表した。一方で世界反ドーピング機関(WADA)は国家ぐるみのドーピング隠蔽を指摘し、ロシア代表全員の出場停止を勧告していた。

ロシア・オリンピック委員会のアレクサンドル・ジューコフ会長は、ロシア選手団は五輪で「もっとも汚染されていないチームだろう」と話した。

「ロシア・チームは何度も検査やチェックを受けなくてはならなかったのだから、五輪で最も厳しい検査を経験したと言えるかもしれない」とジューコフ氏は述べた。

ロシア五輪委のアレクサンドル・ジューコフ会長

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IOCはWADA勧告を受けて、各国際競技団体にロシア選手の出場資格を確認するよう要請。IOC理事3人からなる審査委員会が4日、国際競技団体が推薦する選手を確認し、射撃18人、ボクシング11人、柔道11人、テニス8人、ヨット6人、馬術5人、アーチェリー3人、ゴルフ1人など合計271人の出場を最終的に決めた。

ロシアのRスポーツ通信によると、このほか競泳選手29人とカヌーの世界王者アンドレイ・クライトル選手も出場が認められた。

国際重量挙げ連盟(IWF)は6月、ロシアの 重量挙げ選手8人の出場を禁止。スポーツ仲裁裁判所(CAS)は、異議申し立てを棄却した。

またボート競技の17人の出場禁止も決まった。

CASは7月26日にリオ支部を開設して以来、すでにひとつの五輪大会としては記録的な18件の異議申し立てを審査した。

ロシア陸上チームはすでに出場禁止が決まっている。