「輪島で津波1.2m以上」を削除 隆起で観測に不備か 気象庁

能登半島地震

大山稜
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 能登半島地震で観測された津波高について、気象庁は8日、隆起で観測に不備があった可能性があるなどとして、これまで最大としていた石川県輪島市の「1・2メートル以上」を欠測扱いにすると発表した。同庁による現地調査では高さ5・8メートルまで津波が到達したとする推定値もあり「津波自体の評価が変わる修正ではない」という。

 検潮所のあった輪島港では、急激な地盤の隆起によって、地震発生後まもなく津波が観測できなくなっていた。気象庁は、こうした状況を踏まえ、データを精査。「記録された波形は、津波を示すものでない可能性がある」と判断したという。精査後の津波の観測値は、金沢市と山形県酒田市の80センチが最も高くなった。

 このほか、最大震度7の地震が発生した2分後に、最大震度6弱の地震が発生していたことも新たにわかったという。震源は石川県志賀町そばの能登半島沖で、最大震度7の地震の断層面の西端で発生したとみられるという。(大山稜)

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能登半島地震

能登半島地震

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