岸田文雄首相(自民党総裁)は13日に党役員人事と内閣改造を行う考えを与党幹部に伝えた。かねて9月中旬を軸に検討してきたが、日程が迫ってもなかなか決めきれなかったのは、茂木敏充幹事長の続投をめぐる首相の逡巡(しゅんじゅん)があったからだ。
7日午後、一部で茂木氏の続投が報じられた。茂木氏は周辺にほっとした様子を見せたが、首相は対照的だった。周囲に「幹事長は主要な人事も握る。電話だけで(留任を)イエス、ノーと伝えられない。本人に会って確認したい」と語気を強め、茂木氏側に伝えていないことを漏らしたとされる。
首相は幹事長留任を前提に、11日の帰国後に茂木氏と会談する。首相が検討中の人事構想への賛同を求め、来秋の総裁選での対応などを確認した上で、最終決断する。
首相が率いる岸田派は第4派…