会見出席求めるテレビ局社長交代へ 馳知事、改めて「意見交換を」
石川県の馳浩知事が地元テレビ局の石川テレビ(金沢市、フジテレビ系列)が制作した映画に疑義を唱え、定例会見を開かない問題で、馳知事は7日、定例会見を開く条件としてきた同局の社長出席について、社長が交代した場合でも、「意見交換ができればいい」と従来の考えを改めて示した。
同局は、現在社長を務める林寛子社長が退任し、浅忠史専務取締役が新たに就任する内定人事を発表している。6月下旬の株主総会などを経て就任する予定。
馳知事は、昨秋公開のドキュメンタリー映画「裸のムラ」で、自身や県職員の映像が無断で使用されたと批判。7日の補正予算に関する記者会見で、肖像権に関する議論を同局社長に求めていることについて、「地方公務員の肖像権のあり方は普遍的な問題だ」と述べた。
同局は、馳知事の求めに対し、「当社が行うもの以外の記者会見に社長が出席し、当社の考えを述べることはしていない」として応じていない。馳知事は「私からの申し出を拒否した石川テレビは、大変残念に思う」と述べた。(山田健悟)
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- 【視点】
特定の報道機関に対するご自身の不満は、報道各社から質問を受ける定例会見に応じない理由にはなりません。目的のためには手段を選ばない強引さと、そうした姿勢を報道各社から質される場を避ける卑怯さを、いつまで県民にさらし続けるのでしょうか。
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