実家の「墓じまい」したいのに 寺が拒否、離檀料300万円請求も

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片田貴也
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 少子高齢化や核家族化が進んで墓の管理が難しくなり、遺骨を墓から納骨堂などに移す「改葬」が増えています。ただ、元のお墓がある寺に反対されたり、檀家(だんか)をやめる費用として高額な「離檀料」を請求されたりするケースも。

 実家の「墓じまい」に苦労した男性のケースから、ポイントを専門家に聞きました。

 神奈川県内に住む会社員の男性(54)は、実家の「墓じまい」に頭を悩ませてきた。

 4年前に亡くなった父は生前、岩手県内にある自分の実家の墓を、自分が住む首都圏に移そうと手続きを進めていた。当時は千葉県内に住んでおり、今後の墓参りの負担を考え、東京・赤坂の納骨堂のお墓を購入した。お参りするスペースに遺骨が運ばれてくる「自動搬送式」のものだ。

 だが、そのさなか、父は急逝。赤坂の墓に入った。男性が手続きを引き継ぐことに。進めようとすると、思わぬところでつまずいた。

 2020年3月ごろ、男性は墓がある岩手の寺の住職に、電話で墓じまいをしたいと伝えた。すると、想定外の言葉が返ってきた。

記事の後半では、墓じまいを進める上でのポイントなどを、専門家への取材から詳しく紹介します。

 「そんな話は聞いていない…

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