「動く交番」が4月1日から出動 奈良県警

渡辺七海
[PR]

 あなたの町に「交番」が向かいます――。奈良県警が交番機能を備えた専用車両「動く交番」の運用を4月1日から始める。

 日産自動車のミニバン「NV200 バネット」をベースにした車両で、後部座席を折りたたんで相談スペースにできる。防護盾やさすまたを装備。落とし物の届け出など、ひととおりの交番業務に対応していて、警察官2人が乗車する。

 県内全域をパトロールする他、定期的に決まった場所で相談の受理などもする。災害の際は現地へ派遣され、県警の拠点としての役割も果たす。

 導入の背景には、県警が進める交番・駐在所の最適化がある。地域の実態に合わせた統廃合などをしていて、今年度末時点で155ある施設が、2025年度末には136施設になる予定だ。交番などがなくなることによる住民の不安を解消する狙いもある。

 交番などの1施設あたりの建設・建て替え費は約3600万円(今年度)だが、動く交番の導入にかかったのは約450万円。来年度にもう1台が導入予定だ。

 当面の間、交番として開設予定なのは、奈良市佐紀町のローソン奈良佐紀町店(毎月第1、3木曜日の午後1時半~同3時半)▽桜井市初瀬の桜井署初瀬連絡所(毎月第2、4木曜日午後1時半~同3時半)▽高取町上土佐の町観光協会夢創館(毎週火曜日午後1時~同3時)の各駐車場。(渡辺七海)

有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。

【締め切り迫る】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら