高齢者のATM引き出し限度引き下げ 県内11金融機関

須田世紀
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 特殊詐欺の被害を減らすため、山形県内に本店を置く11金融機関は、70歳以上の高齢者がATMから引き出せる現金の限度額を引き下げる。3日、各金融機関と県警が発表した。

 県警によると、昨年の特殊詐欺の被害総額は3年ぶりに1億円を超え、被害者の6割超を65歳以上が占める。

 現在、多くの金融機関で1日に引き出せる金額は計100万円。今後、70歳以上の人は20万~30万円となる。年齢の確認は、登録している生年月日で行う。この日の会見で、県銀行協会の大石徹常務理事は、金融機関が一斉に取り組むことで「犯罪の抑止になる」と期待。さらに「ご不便をかけることになるが、特殊詐欺の撲滅のために協力をお願いしたい」と話した。

 すでに一部の金融機関で実施しており、7月までには11金融機関すべてが実施する予定だ。(須田世紀)

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