パキスタンのモスクで爆発、死傷者200人近く 警察はテロと断定

シンガポール=西村宏治
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 パキスタン北西部の主要都市ペシャワルのモスク(イスラム教礼拝所)で30日、爆発があった。AFP通信は病院の報道担当者の情報として、少なくとも47人が死亡、150人以上が負傷したと伝えた。爆発は自爆テロによるものだとしている。

 地元報道やAP通信などによると、現場はペシャワル中心部の警察の庁舎などが集まる地区にあるモスク。男ひとりが身につけた爆弾を爆発させたという。爆発時には、近隣に勤める警察官らを含めて多くの人が礼拝に集まっていたとの情報もある。

 現地からの映像によると、現場となったモスクでは爆発の影響で壁の一部が吹き飛ばされている。

 日本時間30日午後7時の時点では、犯行声明は確認されていない。

 パキスタン北西部では、2012年にマララ・ユスフザイさん(後にノーベル平和賞を受賞)を銃撃したことで知られる国内最大の反政府武装勢力「パキスタン・タリバン運動(TTP)」がテロを繰り返してきた。

 警察当局は、すでに爆発を自爆テロと断定しており、TTPとの関連も含めて、テロの首謀者と背景を調べる方針だ。(シンガポール=西村宏治

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