広島県職員を逮捕 官製談合防止法違反などの疑い 入札で金額漏らす

福冨旅史 松尾葉奈
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 広島県の道路維持修繕業務委託の指名競争入札をめぐり、入札に関する情報を業者側に漏らしたなどとして、広島県警は25日、県建設産業課主査の曽根田英一容疑者(49)=広島市安佐南区=を官製談合防止法違反と公契約関係競売等妨害の疑いで逮捕し、発表した。また落札した同県尾道市の土木工事会社の代表取締役の今井一登(50)=同県福山市赤坂町=、妻の浩美(58)=同=の両容疑者を公契約関係競売等妨害の疑いで逮捕した。県警は3人の認否を明らかにしていない。

 捜査2課によると、曽根田容疑者はほかの2人と共謀し、昨年5月、尾道市の国道の維持や修繕に関する指名競争入札で、予定価格と同額の設計金額が2725万円(税抜き)であることを浩美容疑者に携帯電話のショートメッセージで送信。一登容疑者が代表を務める会社に調査基準価格と同額である2450万円(同)で落札させ、入札の公正を害した疑いがある。

 曽根田容疑者は2021年4月から現在の職務を担当。入札には複数社が参加していたという。(福冨旅史、松尾葉奈)

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