昨夏の東京五輪・パラリンピックについて、会計検査院は21日、大会経費は計約1兆7千億円に上るとする最終報告を国会に提出した。
大会組織委員会の最終報告で公表された経費は約1兆4千億円だったが、検査院は国の負担した「直接経費」が約2800億円多かったと結論づけた。
組織委や東京都の負担分、各省庁などが計上した関連経費を含めると、大会関連で支払われた総額は3兆6845億円に上る。
都が招致活動段階で示した「立候補ファイル」では、費用は7340億円とされていた。
東京五輪の招致に関わった関係者は、経費が膨張したカラクリの一端をこう明かす。
「招致すると決まれば、各競…