人力飛行機の「書類落ち」ホントにある? 「鳥人間」元制作者に聞く

照井琢見
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 NHKの朝ドラ「舞いあがれ!」。大学生になった舞(福原遥)は、人力飛行機サークルに入り、「イカロスコンテスト」への出場を目指す。だが、なんと書類選考で落選する。

 魂を込めた飛行機が書類落ちなんて、そんなこと、あり得るのだろうか。

 読売テレビで2010~16年に「鳥人間コンテスト」のプロデューサーを務めた同局の太田匡隆(まさたか)さん(54)に聞くと、「あるあるです」と答えてくれた。

 大会には例年、100機を超える応募があり、出場できるのは30機ほど。

 会場となる滋賀・琵琶湖畔にある松原水泳場の砂浜は広さに限りがあるし、全チームが飛行する時間を確保するためには、数を絞り込まねばならない。

 設計図をもとに審査チームが機体の安全性を検証し、出場チームを選抜している。

 ただ、「最近のチームはみんなしっかりした図面を描いてくる」といい、抽選のようになる場合もあるそうだ。

 だから、「ドラマのチームも、何が悪いということもなかったんやないでしょうか」と太田さんはみている。(照井琢見)

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