「ジャンボタニシ ごめんね」 中学生が改良を重ねた「罠」

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松永佳伸
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 稲を食い荒らし、農家を困らせている外来生物のジャンボタニシを駆除しようと、岐阜県関市立旭ケ丘中学校1年の栗山知大(ちひろ)さん(12)が研究を続けている。2年前には、プラスチック製の植木鉢とペットボトルで捕獲器を考案。改良を重ねた結果、一度に約80匹の捕獲にも成功した。市は捕獲器を製造して農家に配り、本格的な駆除に乗り出している。

 きっかけは、栗山さんが小学5年生のとき、自宅近くの川で釣りをしていて、知り合いの農家から「稲を食べるジャンボタニシを駆除するのに、強い農薬はなるべく使いたくない」という話を聞いたことだった。

 生き物好きで、研究熱心な栗山さんは「どうにかしないといけない。でも生態系は壊れてほしくない」。そこで農薬を使わず駆除するための罠(わな)づくりを開始。図書館で生態を調べ、泳ぎ回ることなどを突き止めた。捕獲器は材料のコストを抑えるため、市販のプラスチック製植木鉢とペットボトルを利用した。

 まず、ジャンボタニシを植木…

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