UAEが中国製戦闘機を12機購入 米中対立の舞台に

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ドバイ=伊藤喜之
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 中東の湾岸産油国・アラブ首長国連邦(UAE)が中国製の訓練用戦闘機「L―15」12機を導入すると明らかにした。親米国のUAEだが、近年は世界最大の原油輸入国である中国との関係も深めており、米中角逐の最前線の一つとなっている。

 国営通信の2月23日の報道によると、UAE国防省が製造元の中国国有企業「中国航空技術輸出入公司」と売買契約を結んだ。価格は明らかにしていない。将来的にはさらに36機を追加購入する内容という。

 UAE政府で軍の調達を担当するタレク・ホサニ氏は今回の取引について「空軍と軍全般の能力を多様化、近代化させるための継続的な取り組みの一環」との考えを示し、「(契約先の中国企業には)世界での競争で優位に立つことができる高度な技術があると信じている」とも述べた。

 UAEには中東で最多となる…

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    吉岡桂子
    (朝日新聞記者=中国など国際関係)
    2022年3月1日9時58分 投稿
    【視点】

    UAEは中国との間で、中央銀行が発行するデジタル人民元の国境をまたぐ取引の研究にも参加しています。ほかの参加者はタイと香港です。2021年2月から始めました。世界最大の原油輸入国である中国は、買う力でUAEとの距離を縮めてきました。中国は現

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