20日開場の新しい成田市場で記念式典

上沢博之
[PR]

 成田空港の隣で20日に開場する、新しい成田市場(千葉県成田市天神峰)の開場記念式典を、成田市が12日、同市場で開いた。市によると、農水産物の煩雑な輸出手続きが、場内でワンストップでできる日本初の輸出拠点になる。

 記念式典には千葉県の熊谷俊人知事や、地元の国会議員、周辺自治体や空港、市場の関係者ら約300人が出席。テープカットや記念撮影をして開場を祝った。

 新市場を開設する成田市の小泉一成市長は「旧市場が老朽化し、輸出拠点機能を有する将来を見据えた市場に生まれ変わらせるべく、空港隣接地への移設を決めた。日本の農水産物のおいしさを成田から世界に発信し、周辺地域のにぎわいも創出する」とあいさつ。農水省を代表して、下野六太・農水政務官は「世界の食の市場は年々拡大し、昨年、農林水産物・食料品の輸出が初めて1兆円を突破した。新市場は、政府が掲げる2025年に2兆円、30年に5兆円の輸出目標額の達成に大いに寄与する」と期待した。

 市によると、新市場(敷地面積約9・3ヘクタール)は、輸出向けの加工や包装、検疫や通関の手続きも行える高機能物流棟と、青果棟、水産棟(3棟の延べ床面積は計約2万8620平方メートル)などからなり、総事業費は約142億円。施設内の温度や衛生の管理が徹底された「閉鎖型施設」で、輸出手続きの効率化などで、鮮度と付加価値の高い農水産物を輸出できる。(上沢博之)

有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。

【締め切り迫る】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら