選挙区割り見直しへ 雲南全域・飯南は1区、出雲全域は2区へ

清水優志
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 衆院選小選挙区の区割りについて、雲南市全域と飯南町を島根1区に、出雲市全域を2区にする案を島根県がまとめた。実現すれば、同じ市で選挙区が異なる問題が解消される。全市町村や県内の各政党などの意見を聞き、政府の衆院選挙区画定審議会(区割り審)に提出する。

 10年に1度、国勢調査の結果に基づいて区割り改定を進める区割り審が、県に意見を求めていた。

 現行の区割りは、選挙区数が3から2に削減された2002年に決まったが、その後の市町村合併で雲南市と出雲市は2選挙区にまたがる形になっていた。

 案では、雲南市のうち現在2区の旧三刀屋町、旧掛合町、旧吉田村の区域を1区に、出雲市のうち現在1区の旧平田市区域を2区に編入。雲南市は全域が1区、出雲市は2区となり、選挙事務の負担軽減にもつながる。

 また、旧飯石郡地域の一体性を保つため、飯南町を1区に編入する。

 一方、人口でみると1区が約31万人、2区が約35万3千人。両区の人口差は約4万3千人で、現行の約2万6千人より拡大する。

 区割り審では、都道府県からの意見などを踏まえ、新たな区割り案を政府に勧告。国会で法案が成立すれば、次期衆院選から適用される見通し。(清水優志)

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