自衛隊の大規模接種センター閉鎖 防衛省「目的達成した」
政府が設置した新型コロナウイルスワクチンの自衛隊大規模接種センターが30日、東京、大阪の両会場ともに運営を終え、閉鎖された。防衛省は「日本全体の接種を後押しする目的は達成した」としている。
接種回数は25日現在、約196万回(東京約132万回、大阪約65万回)。全国の約1%に相当するとしている。接種にあたり、自衛官や民間の看護師らを含め、東京で18万人、大阪で9万7千人を動員した。
総経費は、政府が支出を決めた予備費約150億円のほか、26日に閣議決定した補正予算案に計上した約30億円を加えた約180億円に収まる見込みという。
センターは4月に菅義偉前首相が岸信夫防衛相に指示し、5月24日に開設した。菅氏は30日、東京会場を訪れ、「国民の期待、信頼を裏切らない素晴らしい成果を上げていただいた」とねぎらった。
大阪府の吉村洋文知事も30日、大阪府庁で記者団に「自衛隊の皆さんの迅速な接種が感染を防ぐことに大きく寄与したと思う。感謝申し上げる」と述べた。
ただ、新型コロナウイルスワクチンをめぐっては3回目の接種が今後本格化するほか、変異株「オミクロン株」への対策強化が始まったばかり。会見でセンター再開の可能性を問われた岸防衛相は「今のところ予定はない」としている。(成沢解語、浅沼愛)
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