藤井聡太二冠が王位初防衛、苦手な豊島竜王に勝ちきった

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佐藤圭司
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 将棋の藤井聡太王位(19)=棋聖と合わせ二冠=に豊島将之竜王(31)=叡王と合わせ二冠=が挑戦した第62期王位戦七番勝負(新聞三社連合主催)の第5局が24、25の両日、徳島市の「渭水苑(いすいえん)」で指され、25日午後4時47分、藤井王位が77手で勝ち、シリーズ成績4勝1敗で王位の初防衛を決めた。

 藤井王位は6~7月にあった第92期棋聖戦五番勝負(産経新聞社主催)でもシリーズ成績3勝0敗で渡辺明名人(37)=棋王、王将と合わせ三冠=の挑戦を退け、棋聖の初防衛を決めた。藤井王位は2020年度に獲得したタイトル、棋聖と王位の防衛に相次いで成功。タイトル獲得数は4期(王位2期、棋聖2期)となった。藤井王位はこれまで登場し、決着した4期のタイトル戦をすべて制した。

 今期王位戦は、第1局で豊島竜王が勝った後、第2局から藤井王位が3連勝。第5局は、2日目の午前、豊島竜王にミスが出て、藤井王位が駒得に成功、危なげなくリードを拡大して勝ちきった。終局後、勝った藤井王位は今期王位戦を「苦しい場面が長い将棋も多かった。自分の足りない部分もいろいろ見つかったので、今後に生かしていけたら」と振り返った。敗れた豊島竜王は「中盤戦での難しい局面で、なかなか良い手を指せなかった。これから実力をつけていかなければと思います。王位戦は競ったスコアに出来ず、楽しみにしてくださった方に申し訳なく思います」と話した。

 藤井王位と豊島竜王は、第6…

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