東京五輪、ラグビーW杯を参考に台風対策 日程変更や中止の判断も

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前田大輔
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 台風8号は27日、東北か関東に上陸する見込みだ。東京オリンピック(五輪)の大会組織委員会も対策を進めている。参考にしているのは、2019年秋に首都圏に台風19号が直撃し、3試合が中止になったラグビーのワールドカップ(W杯)だ。また、大会期間中に競技が消化できない場合の取り決めもある。

 組織委は26日午前、国際オリンピック委員会(IOC)との合同の記者会見で「変更済みのボートとアーチェリーを除いて予定通り実施する」との方針を表明した。キューアンドエースタジアムみやぎ(宮城県利府町)で27日、日本戦を含むサッカー女子の2試合が有観客で行われる予定で、チケット保有者にメールを送ったという。

 組織委は19年ラグビーW杯と同様のケースが五輪でも起きた場合を想定し、ラグビーW杯の大会関係者から聞き取りして、具体的なマニュアル作りや各会場の責任者を集めた図上訓練を繰り返してきたという。

 また、「気象情報センター」を設け、天気、気温、湿度、風速などの情報を各会場に提供。気象庁の協力を得て、首都圏では30秒ごとに観測できる高性能のセンサーを載せた気象衛星のデータを活用している。

 大会関係者によると、競技運営判断の指針案は延期前から作成済みで、台風の場合、上陸予想の5日前から態勢を作り始め、大雨で「警戒レベル4」(避難指示)以上が見込まれ、公共交通機関が止まることなどが想定される場合は、大会運営本部で統一的に判断する。

 ただ、台風8号は、このレベ…

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