入管法「改正止めなければ」 国会前で学生ら座り込み

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津田六平
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 入管法改正案の審議が続く国会前では14日、改正案に反対する人たちが座り込みで抗議し、「入管法改悪NO!」と声を上げた。

 先月16日から始まった座り込みによる抗議活動。この日は朝から入管施設に収容経験のある外国人やその支援者、弁護士や大学生らが次々に集い、「誰ひとり取り残されない社会を」「難民の送還ではなく保護を」と廃案を訴えた。

 3月に名古屋出入国在留管理局でスリランカ出身のウィシュマ・サンダマリさんが死亡した問題にも触れ、「ウィシュマさんの死の真相をまずは明らかにしろ」という声も。新型コロナウイルス感染対策から、大声ではなく拍手や鳴り物で抗議の意を示した。

 座り込みには高校生を含めた若者の姿が目立った。大学生だった3年前から入管施設での面会活動を続けてきた小泉秋乃さん(23)は後輩らと参加。「母国に戻れば迫害を受ける可能性のある人まで送還できてしまうのが今回の改正案。何としても止めなければいけない」。面会してきたクルド人のことを思い、千葉県内から電車を乗り継いで駆けつけた。

 弁護士の師岡康子さんは「入管体制の根幹は、在留資格がなくなれば人間扱いをしないというもの。そんなひどい法律をさらに改悪するのはありえない。祖国に戻れない人を追放するのは、死んでも構わないということか」と憤った。

 参加していた外国人からも切…

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