高齢者ワクチン国目標の7月末、知事「ハードル高い」

黒田壮吉
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 【静岡】国が7月末までの完了を目標としている高齢者への新型コロナウイルスのワクチン接種について、川勝平太知事は10日、「7月末までの接種はハードルが高い」と述べた。県内でも各市町で順次、高齢者向けのワクチン接種が始まっているが、医師確保などに課題があるという。

 オンラインで開かれた全国知事会で発言した。川勝知事は「集団接種会場や個別接種などで医療従事者を確保するために、医者らの派遣に応じる医療機関への休業補償が必要だ」とし、国に財政措置を求めた。

 県などによると、高齢者向けワクチン接種の予約は4月中旬以降、各市町で順次受け付けが始まったが、市町によって接種スピードに差があるという。県は、ワクチン接種の体制整備について、各市町の首長と意見交換をする方針で、川勝知事は「接種が迅速に混乱なくできるようにしたい」と述べた。

 国は6月末までに全高齢者の2回分のワクチンを調達し、各自治体に配送する見通し。国は4月下旬、完了時期を7月末に前倒しするよう自治体に要請した。(黒田壮吉)

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