谷脇氏の公用車記録は破棄 野党「半年で処理おかしい」

山下龍一
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 総務省の谷脇康彦・元総務審議官(16日付で辞職)が、NTTグループ側から高額接待を受けていた問題で、谷脇氏が接待を受けた2018年9月と20年7月の同氏の公用車の運行記録が破棄されていることが17日、分かった。総務省は野党側に「内規に従った」と説明しているという。

 この記録は、立憲民主党白真勲氏が3月5日の参院予算委員会で提出を要求していた。谷脇氏は同日の委員会で「(会食の)会場に向かうまでは公用車を使うということが規定で認められているので、そのようにしたと理解している」と述べていたため、2次会や更なる接待の有無を確認するため、提出を求めていた。

 白氏によると、総務省会計課長による16日の説明では、同省の文書管理規則では、日常的な業務連絡や日程などの資料は保存期間が「1年未満」とされている。運行記録は委託会社が持っているが、20年7月分も数カ月前に処分されたと説明しているという。

 白氏は17日、記者団に「(20年7月の記録は)半年前。法律の拡大解釈で、半年で処理したのはおかしい」と総務省の対応を批判した。(山下龍一)

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