群馬の新立憲県連旗揚げ 衆院選へ態勢づくり急ぐ

中村瞬
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 旧立憲民主党と旧国民民主党が合流し、結党した新しい立憲民主党の群馬県連が4日発足し、同県高崎市で結成大会を開いた。新立憲には旧立憲の衆院議員2人と地方議員9人、旧国民の地方議員6人の計17人が参加。会長には旧立憲県連合会長だった長谷川嘉一衆院議員が就任した。新立憲県連は次期衆院選に向けた態勢づくりを急ぐ。

 新県連の幹事長は旧国民県連の会長だった後藤克己県議が就任。会長代行に堀越啓仁衆院議員(旧立憲県連合幹事長)、八木田恭之県議(旧国民県連幹事長)が就いた。角田義一・元参院副議長は旧立憲に続き最高顧問に就任した。長谷川新会長は「政権交代を目指せる大きな力になる。行き過ぎた格差を是正するのが我々の役目だ」と述べた。

 旧国民県連の地方議員8人のうち2人は、玉木雄一郎氏が代表を務める新しい国民民主党に入る。連合の産業別組織(産別)の国会議員9人の一部が新国民に入った影響だという。後藤幹事長は「旧国民を支持していた産別と、丁寧に関係を構築していきたい」と今後も協力関係を重視する姿勢を示した。

 大会に出席した連合群馬の佐藤英夫会長は「紆余(うよ)曲折あったが、労働組合と政党、互いの最大公約数を見つける努力をしていきたい」とあいさつした。

 旧立憲、旧国民の両党の県組織は8月以降、連合群馬を交えて合流に向けた協議を続けてきた。堀越会長代行は「全員合流とならなかったのは残念だが、大きな一つのかたまりになるべきだとの思いは以前から共有できている」と話す。

 立憲県連は近く県選挙管理委員会に設立を届け出る。事務所は国民県連があった前橋市元総社町に置く。旧立憲と旧国民の県組織はすでに解散届を出したという。

 県連は大会後、最初の常任幹事会を開いた。次期衆院選で群馬4区の公認候補となる同区総支部長に角倉邦良県議を選び、党本部に上申することを決めた。旧立憲では内定していたが、改めて協議した。

 週内にも1区の候補者公募を始めることも併せて決定。5区は、過去の衆院選で候補者を擁立した社民党共産党と協議する。2区と3区は、旧立憲県連合と旧国民県連の間で現職の堀越氏と長谷川氏を公認候補とすることで合流前から合意している。(中村瞬)

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