一面でクロスワードや! 悩めるデイリーまさかのヒット

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内田快
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 プロ野球阪神タイガースの地元・兵庫県に本社を置く「虎推し」のスポーツ紙「デイリースポーツ」が9日、1面に「猛虎クロスワード」を掲載した。インターネット上で話題となり、同日午前にはツイッターのトレンドワード1位に。阪神が活動休止を続け、取材も制限されるという「苦悩」の中で放ったヒットだ。

 日刊紙の1面に何を持ってくるかは、毎日の会議で決まる。ただ、デイリースポーツの基本方針は「阪神ファンの方のために」。総務局長の善積(よしづみ)健也さん(55)は「阪神報道で長年売ってきていますし、阪神ファンの読者が一番多いですから」。連日、阪神の話が1面を飾るのは有名だ。

 阪神では藤浪ら3人が新型コロナウイルスに感染するなどし、チームの活動休止は3月下旬から続いている。球団事務所や阪神甲子園球場も閉じており、選手はおろか、球団関係者への取材も難しい状況になっている。その中でも4月4日からの1週間で、阪神の話題で4回、プロ野球で1回、1面を作っている。

 「動きがない中でいろんな工夫をして紙面をつくる」。温めていた企画がクロスワードだった。同社では以前から、クロスワードやパズルを紙面に掲載しておりノウハウもあった。

 善積さんは、「今のうつうつ…

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