緞帳落下「定期検査すれば起きないと」 事故の公民館長

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柏樹利弘 山本知佳
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 愛知県武豊(たけとよ)町の町立中央公民館で昨年3月、重さ約350キロの緞帳(どんちょう)が落下して保育園児らがけがをした事故で、愛知県警は10日、公民館長の男性(58)=武豊町=を業務上過失傷害の疑いで書類送検し、発表した。容疑を認め、「定期点検をすれば事故は起きないと考えていた」と説明しているという。

 事故は昨年3月8日に発生。町職員が電動ボタンを操作して講堂の緞帳を最上部まで上げた際に、緞帳を巻き上げるチェーンが切れ、閉まるようにして落下した。舞台上にいた保育士4人と園児6人が肩を打つなど軽傷を負った。

 書類送検容疑は、緞帳の安全対策を怠り、落下事故で園児らにけがをさせたというもの。緞帳を巻き上げるチェーンは1本だけで、チェーンを複数付けるなどの対策を講じる必要があったと判断した。半田署によると、1976年に開館してから部品などを交換しておらず、経年劣化で切れた可能性があるという。

 町によると、緞帳は幅約11メートル、高さ約5・5メートル。裾には重りの鉄の棒が入っていた。点検は年1回実施しており、事故前年の18年12月時点は異常がなかった。

 緞帳(どんちょう)が落下す…

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