岩手)カガヤ不動産、ななっく買収 建物解体、再開発へ

有料記事

御船紗子 大西英正
[PR]

 6月に閉店した盛岡市中ノ橋通の「Nanak(ななっく)」について、運営会社の「マイルストーンターンアラウンドマネジメント(MTM)」(東京都)は21日、「カガヤ不動産」(盛岡市)へ土地と建物を売却する契約を結んだと発表した。カガヤ側の幹部は朝日新聞の取材に対し、「このままでは土地がすさんでしまう。地元企業としてあのままにできない」と買い取った理由を説明した。

 不動産売買契約は20日付。両社によると、現在の建物は築50年超で老朽化が進む上、耐震基準を満たしていない。建物はカガヤ側が取り壊し、商業施設の入った複合施設を建設する構想がある。住宅施設を設ける案も出ているという。

 カガヤ以外の3地権者の意向を確認した上で、3~5年以内には完成させたいとしている。着工時期は未定。カガヤ側幹部は「ななっくが閉店し、商店街の裏道は夕方には真っ暗になる」と現状に懸念を示し、今後の見通しについて、「どんな施設を作るにせよ、専門的なノウハウを持った相手と協働し、商店街との相乗効果を生みたい。もう一度にぎわいを取り戻したい」と話した。

 売買額は公表していないが…

この記事は有料記事です。残り457文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません