暗殺者グレイマンシリーズの第5作目で,前作から2年ぶりの新作です。
CIAで,独立資産開発プログラム(AADP)で最強のヒットマンに育てられ,特殊作戦部の工作員であったコートランド・ジェントリーは,ある日「見つけ次第射殺」の指定を受け,組織から命を狙われることとなった。やがて,逃避行の中で暗殺者として名をはせ,裏社会で「グレイマン(人目につかない男)」と呼ばれるようになる。社会に仇なす悪党のみをターゲットとするアサシンとして暗躍する一方で,信義に厚く弱いものを見捨てられないという性格ゆえ,何度も窮地に陥る。
第1作目「暗殺者グレイマン」で,世界各国の暗殺チームの追撃を退け,第2作目「暗殺者の正義」でアフリカの独裁者暗殺を巡って死闘を繰り広げ,第3作目ではメキシコの麻薬カルテルと戦い,第4作目「暗殺者の復讐」でイスラエルの首相を救うことになるなど,追手から逃れるため世界中を駆け巡り,迫りくる脅威を撃退し続けた。
なぜ,自分が処刑されなければならないのか。その理由を求め,ジェントリーは5年ぶりに母国アメリカに帰国し,ワシントンDCの片隅で活動を開始する。
ジェントリーが帰国したという情報をモサドから得たCIAのナンバー2,国家秘密本部本部長のデニー・カーマイケルは,ジェントリーを抹殺すべくヴァイオレーター(ジェントリーのコードネーム)対策チームを結成して追跡を開始する。一方,国内でCIAは非合法活動ができないため,極秘にサウジアラビアの情報機関に協力を求め,警察官に扮した暗殺チームがジェントリーを追う。
カーマイケルの陰謀に振り回され,自身の立場とジェントリーに殺されるのではと不安にさいなまれるCIAの幹部,CIAに何が起きているのか,真実に迫ろうとするワシントンポストの記者,様々な思惑が交錯する中,カーマイケルが立てこもるアジトにジェントリーが潜入し,意外な真実が明らかになる。
小説は,先が読めない展開の連続で,とても読みごたえがありました。しかし,手ぶらでアメリカに帰ってきたジェントリーが,先立つものを得るために麻薬の密売所を急襲して,何のためらいものなく密売人たちを殺す一方で,コンビニの店員を救うために我が身の危険をさらしてまで強盗犯を始末するなど,勧善懲悪の正義感の発露があまりにも極端で,いかにもアメリカ的だな感じてしまいます。
ジェントリーの疑惑が晴れ,理解してくれていた元上司ハンリーが,カーマイケルにとってかわったことで,このシリーズは一つの節目を迎えたようです。これで終わるのか,それとも,新たな展開を見せるのか。マーク・グリーニの今後の作品を楽しみにしたいと思います。
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暗殺者の反撃〔上〕 (ハヤカワ文庫 NV) 文庫 – 2016/7/22
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“グレイマン(人目につかない男)"と呼ばれる暗殺者ジェントリーは、かつてCIA特殊活動部で極秘任務を遂行していたが、突然解雇され、命を狙われ始めた。それ以来、彼は刺客の群れと死闘を繰り広げてきたが、ついに今、反撃に転じる。CIA が抹殺を図る理由を突き止めるべく、故国アメリカに戻ってきたのだ。が、それを知ったCIA 国家秘密本部本部長カーマイケルは、辣腕の女性局員を配下に入れて、グレイマン狩りを開始する!
- 本の長さ424ページ
- 言語日本語
- 出版社早川書房
- 発売日2016/7/22
- 寸法10.7 x 1.8 x 15.8 cm
- ISBN-104150413894
- ISBN-13978-4150413897
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商品の説明
著者について
国際関係・政治学の学士号を持ち、スペイン語とドイツ語に堪能。デビュー作である『暗殺者グレイマン』(2009年)執筆のための取材で、数多くの国々を旅し、軍人や法執行機関関係者とともに銃火器使用・戦場医療・近接戦闘術の高度な訓練を受けた。スキューバ・ダイビングの資格も持っている。デビュー作のあと、『暗殺者の正義』『暗殺者の鎮魂』、『暗殺者の復讐』、本書とグレイマン・シリーズを書き継ぎ、好評を博す。ほかに、トム・クランシーとの共著で『ライアンの代価』などがある。現在、テネシー州メンフィス在住。
登録情報
- 出版社 : 早川書房 (2016/7/22)
- 発売日 : 2016/7/22
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 424ページ
- ISBN-10 : 4150413894
- ISBN-13 : 978-4150413897
- 寸法 : 10.7 x 1.8 x 15.8 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 264,252位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 164位ハヤカワ文庫 NV
- - 1,604位ミステリー・サスペンス・ハードボイルド (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
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2016年9月11日に日本でレビュー済み
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2019年10月14日に日本でレビュー済み
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このシリーズが好きな方は絶対読みます。CIAとの確執の謎がようやく明らかになるからです。それがあるので高評価ですが展開は相変わらず。グリーニーは主人公に怪我させれば読者が喜ぶとでも思ってるのか。アクシデントが延々と続きいつも主人公が窮地にばかり落ちいる。今後はクランシーもののように落ち着いてかっこよく書いてほしいね。
2018年9月1日に日本でレビュー済み
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2016年。 グレイマン5作目。初の上下巻。舞台はアメリカ。ワシントンDCに帰ってくる。前作からの流れで。イタリア、トリエステの回想シーンは出てくるが、ほとんどDCを舞台に話は進んでいく。グレイマンがどうしてCIAから追われるようになったかの話の詳細が下巻で明らかになりそう。デニーカーマイケルの黒い部分が明らかになりそう。かつての上司、ザックハイタワーにも狙われる。
翻訳もうまいと思う。
翻訳もうまいと思う。
2016年8月9日に日本でレビュー済み
ここまで抜群のスピード感で「グレイマン」シリーズをグイグイ引っ張ってきた作者がついに最大の謎である「主人公=CIAの目撃次第射殺対象」になってしまった過去の因縁に迫る。これまでのシリーズでCIAのみならず、ロシア、メキシコなどの犯罪組織からも徹底的に付け狙われる彼の原罪とは?
ついにグレイマンはアメリカ本土に単身で密航し、CIAの組織と自分を罠に嵌めた幹部を巻き込み派手な事件を巻き起こしながら徐々に本丸に近づいてゆく過程が上巻。あっというまに読了し、はたして復讐成就となるのかは、下巻。今回も冷徹な殺人機械のはずが、真夜中のスーパーで二言三言声をかけてくれたレジ係りに感情移入してしまい、強盗から救うべく行動を起こしてしまう人間的な温かみも描かれており、マンネリ感一掃の快作の予感。
ついにグレイマンはアメリカ本土に単身で密航し、CIAの組織と自分を罠に嵌めた幹部を巻き込み派手な事件を巻き起こしながら徐々に本丸に近づいてゆく過程が上巻。あっというまに読了し、はたして復讐成就となるのかは、下巻。今回も冷徹な殺人機械のはずが、真夜中のスーパーで二言三言声をかけてくれたレジ係りに感情移入してしまい、強盗から救うべく行動を起こしてしまう人間的な温かみも描かれており、マンネリ感一掃の快作の予感。
2018年2月23日に日本でレビュー済み
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グリーニーは現代屈指のストーリーテラーであることを再び証明した作品。謎解きの要素も味わえる。
2017年5月7日に日本でレビュー済み
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本の状態も良く読みやすかったです。暗殺者シリーズが好きでぁっとぃぅ間に読んぢゃぃました。また忘れた頃に読みたぃと思ってます。
2016年8月7日に日本でレビュー済み
いよいよ自分を裏切り者として的にかけている黒幕に真実を聞くため、グレイマンがアメリカ本土に戻って来た。
情報を得た黒幕カーマイケルはCIAの資産や、汚れた関係を持つ者にグレイマンの暗殺を秘密裏に依頼するが・・・。
上巻だけ読んだ感じでは、正直前作の方がスピーディーで面白い。しかし、ストーリー性を重視ている、ともいえるのでまだ結論できないが。
グレイマンがいい奴過ぎてちょっと・・とは思うものの、下巻に期待です。
今作から上下巻になってハヤカワ書房もキラーコンテンツで儲ける手法に出たことは残念。
他にアクション小説もどんどん翻訳して欲しいです(トムウッドのシリーズは一体どうして翻訳を止めてしまったのか・・・)。
情報を得た黒幕カーマイケルはCIAの資産や、汚れた関係を持つ者にグレイマンの暗殺を秘密裏に依頼するが・・・。
上巻だけ読んだ感じでは、正直前作の方がスピーディーで面白い。しかし、ストーリー性を重視ている、ともいえるのでまだ結論できないが。
グレイマンがいい奴過ぎてちょっと・・とは思うものの、下巻に期待です。
今作から上下巻になってハヤカワ書房もキラーコンテンツで儲ける手法に出たことは残念。
他にアクション小説もどんどん翻訳して欲しいです(トムウッドのシリーズは一体どうして翻訳を止めてしまったのか・・・)。
2016年8月7日に日本でレビュー済み
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敵役のボスが本当にいそうなタイプのいやなやつなのが良い。相変わらずグレイマンは怪我してひどい目に遭うが、映画「イコライザー」のように、ピンチひとつなく、冷徹にミッションをこなしていくのも読んでみたい。まだ命を狙われる理由が謎なので、後編が楽しみ。