若い頃から健康診断の意味がわかりませんでした。健康で年齢相応の不調はあるにせよ、わざわざ病気を見つけに行く。緊張して、流れ作業で診察を受け、なんて時間の無駄使いなのだろうと。世の中は、医療だけでなく、思いこまされている歪んだ情報だらけ。自分の体は自分の責任で守ることが大切だと思う。
年齢を重ねてからの不調はだいたいは老化現象という言葉に、むやみに心配することはないんだ、と感じました。
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健康診断は受けてはいけない (文春新書 1117) 新書 – 2017/2/17
近藤 誠
(著)
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健診はこんなに危険! 欧米に職場健診も人間ドックも存在しないのはなぜか? 日本の男性は職場健診で寿命を縮めている!?
日本人の多くは「健康」のため職場健診や人間ドックを受診していますが、欧米には存在しません。「より健康になる」とか「寿命をのばす」という効果を証明するデータがないからです。著者の近藤誠さん本人も、慶大病院で在職した40年間、執行部から強い圧力がありながらも、一度も受けませんでした。検診は有効というデータがないからです。にもかかわらず、日本では、医学的な根拠がないままに、1972年の「労働安全衛生法」で健診が義務化され、今日に至っているのです。日本の平均寿命は世界のトップクラスですが、奇妙なのは、男女間で平均寿命に6歳もの差があることです。女性よりも職場で健診機会の多い日本の男性は、まさに「健診で寿命を縮めている」可能性があるのです。
検診は危険がいっぱいです。そもそもCTや胃エックス線撮影には放射性被ばくによる発がんリスク、子宮がん検診には流産や不妊症のリスクがあります。異常値が見つかった後に行なわれる肺や前立腺の「生検」も極めて危険です。手術後に「がんではなかった、おめでとう」と平然と述べる医者もいます。
さらに危険なのは、「過剰な検診」が、過剰な薬の処方や手術など「過剰な治療」につながるからです。人間ドックには「早く見つけるほど、早く死にやすい」という逆説があります。実際、中村勘三郎さんや川島なお美さんは、人間ドックで「がんを早期発見され、早期に亡くなってしまった」のです。
「検査値より自分のからだを信じる」こそ、健康の秘訣です。健康な時に、健診など受けるものではありません。
本書は、さまざまなデータや論文に基づき、「健康診断が有害無益である」ことを徹底的に明らかにします。
日本人の多くは「健康」のため職場健診や人間ドックを受診していますが、欧米には存在しません。「より健康になる」とか「寿命をのばす」という効果を証明するデータがないからです。著者の近藤誠さん本人も、慶大病院で在職した40年間、執行部から強い圧力がありながらも、一度も受けませんでした。検診は有効というデータがないからです。にもかかわらず、日本では、医学的な根拠がないままに、1972年の「労働安全衛生法」で健診が義務化され、今日に至っているのです。日本の平均寿命は世界のトップクラスですが、奇妙なのは、男女間で平均寿命に6歳もの差があることです。女性よりも職場で健診機会の多い日本の男性は、まさに「健診で寿命を縮めている」可能性があるのです。
検診は危険がいっぱいです。そもそもCTや胃エックス線撮影には放射性被ばくによる発がんリスク、子宮がん検診には流産や不妊症のリスクがあります。異常値が見つかった後に行なわれる肺や前立腺の「生検」も極めて危険です。手術後に「がんではなかった、おめでとう」と平然と述べる医者もいます。
さらに危険なのは、「過剰な検診」が、過剰な薬の処方や手術など「過剰な治療」につながるからです。人間ドックには「早く見つけるほど、早く死にやすい」という逆説があります。実際、中村勘三郎さんや川島なお美さんは、人間ドックで「がんを早期発見され、早期に亡くなってしまった」のです。
「検査値より自分のからだを信じる」こそ、健康の秘訣です。健康な時に、健診など受けるものではありません。
本書は、さまざまなデータや論文に基づき、「健康診断が有害無益である」ことを徹底的に明らかにします。
- 本の長さ224ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日2017/2/17
- 寸法11 x 1.2 x 17.4 cm
- ISBN-104166611178
- ISBN-13978-4166611171
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- 新書 : 224ページ
- ISBN-10 : 4166611178
- ISBN-13 : 978-4166611171
- 寸法 : 11 x 1.2 x 17.4 cm
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トップレビュー
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2017年2月20日に日本でレビュー済み
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近藤誠氏は、慶応大学医学部出身で、専門はがんの放射線療法で、現在は、がんのセカンドオピニオン外来で活躍されています。
近藤氏によると、がんには、上皮内に存在するがんもどきと、それ以外のがんがあり、前者は放っておいてもよい、
といういわゆるがんもどき理論で知られていて、近藤氏は、がんの治療に関しては放置というのが方針のようです。
というのは信頼できる統計からみると、、がんの検診率は増加・・・発見数の増加・・・しているのに、死亡率は増加していないのです。
この顕著な例が、韓国での甲状腺がんということになります。
そこで、近藤氏は、前立腺がん、乳がん、等の検診は不要、と考えています。
同じく近藤氏は、現行の血糖値、血圧、コレステロール値の基準値が低く、健康診断でこれらに異常が見つかり、
無駄な投薬、加療が行われることから、健康診断そのものを否定しています。
そして、これらは、製薬会社、医師の利益のために行われているとも言っています。
本書は、近藤氏の医療に関するこれまでの考え方、理論をまとめたものといえると思います。
しかし、がんもどきは放置していいても大きくならないので除去する必要性はないし、
それ以外のものは、小さいときに転移していて、手術しても死期を早めるだけといっても・・・・・・・。
しかし、過剰な検診、検査値による無駄な加療、投薬の考え方には、かなり説得力があると思います。
近藤氏によると、がんには、上皮内に存在するがんもどきと、それ以外のがんがあり、前者は放っておいてもよい、
といういわゆるがんもどき理論で知られていて、近藤氏は、がんの治療に関しては放置というのが方針のようです。
というのは信頼できる統計からみると、、がんの検診率は増加・・・発見数の増加・・・しているのに、死亡率は増加していないのです。
この顕著な例が、韓国での甲状腺がんということになります。
そこで、近藤氏は、前立腺がん、乳がん、等の検診は不要、と考えています。
同じく近藤氏は、現行の血糖値、血圧、コレステロール値の基準値が低く、健康診断でこれらに異常が見つかり、
無駄な投薬、加療が行われることから、健康診断そのものを否定しています。
そして、これらは、製薬会社、医師の利益のために行われているとも言っています。
本書は、近藤氏の医療に関するこれまでの考え方、理論をまとめたものといえると思います。
しかし、がんもどきは放置していいても大きくならないので除去する必要性はないし、
それ以外のものは、小さいときに転移していて、手術しても死期を早めるだけといっても・・・・・・・。
しかし、過剰な検診、検査値による無駄な加療、投薬の考え方には、かなり説得力があると思います。
2024年1月7日に日本でレビュー済み
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今まで健康診断は欠かさずしてきましたが、この本を読んでなるほどと納得が出来る内容だったので良かったです。
2023年7月16日に日本でレビュー済み
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病院に行けば病名付けられて病人一丁上がり。・・・ ってのはあるかも知れませんね。
2023年6月3日に日本でレビュー済み
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私自身、以前はお医者さんなどの専門家の意見をよく信じていましたが、コロナ騒動以降、
医者や厚生労働省など専門家と言われる人達に対する不信感が生まれ、
この本を読んで、その不信は確信に変わりました。
健康診断には、、利権にまみれ、自らの利益のために、人々の命をないがしろにする者たちが
いることがたくさん群がっていることが分かって良かったです。
このヤクザの組織より酷い医療の利権構造は、国民一人一人が意識を高め、
何としてでも打開をしていかなければならないと思います。
医者や厚生労働省など専門家と言われる人達に対する不信感が生まれ、
この本を読んで、その不信は確信に変わりました。
健康診断には、、利権にまみれ、自らの利益のために、人々の命をないがしろにする者たちが
いることがたくさん群がっていることが分かって良かったです。
このヤクザの組織より酷い医療の利権構造は、国民一人一人が意識を高め、
何としてでも打開をしていかなければならないと思います。
2017年8月13日に日本でレビュー済み
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「健康診断は受けてはいけない」というタイトルは、ちょっと言い過ぎだと思いましたが、著者が仰ることも一理あると思いました。
大雑把に言えば著者が指摘する健診及び治療法の問題点は、
①基準値の問題
②癌早期発見の問題
③癌治療の問題
④投薬の問題
等に関してです。
それぞれに説得力があると思いました。
要するに、健康診断に限らず、現在日本の国民の健康に資するように展開されている施策全般に対して、
国が推奨するんだから、医者が言うだから、と妄信することに警鐘を鳴らしています。
しなくてもいい治療、飲まなくてもよい薬やサプリなどもあること、場合によっては害にもなる可能性すらあることを自覚する必要があると思いました。
多くの人は、単なる長寿ではなく健康長寿が理想だと思います。
大金を投じて寝たきりや、病院で治療、薬漬けの日々を長くしたいとは誰も思いません。
自分の身体のことに関して専門外だからと言って、他者にお任せで思考停止では神仏に頼るのと同じなのかもしれません。
ということはつまり、近藤氏の理論を鵜呑みにするのも問題です。
大雑把に言えば著者が指摘する健診及び治療法の問題点は、
①基準値の問題
②癌早期発見の問題
③癌治療の問題
④投薬の問題
等に関してです。
それぞれに説得力があると思いました。
要するに、健康診断に限らず、現在日本の国民の健康に資するように展開されている施策全般に対して、
国が推奨するんだから、医者が言うだから、と妄信することに警鐘を鳴らしています。
しなくてもいい治療、飲まなくてもよい薬やサプリなどもあること、場合によっては害にもなる可能性すらあることを自覚する必要があると思いました。
多くの人は、単なる長寿ではなく健康長寿が理想だと思います。
大金を投じて寝たきりや、病院で治療、薬漬けの日々を長くしたいとは誰も思いません。
自分の身体のことに関して専門外だからと言って、他者にお任せで思考停止では神仏に頼るのと同じなのかもしれません。
ということはつまり、近藤氏の理論を鵜呑みにするのも問題です。
2023年1月16日に日本でレビュー済み
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癌の話が中心です。「健康診断」で早期発見・早期治療すれば癌は直る、助かるというパラダイムが實際そうなのか、治療成績の向上に繋がっているのか、現状をシビアに分析した論考です。癌の診断基準を擴大して、リスクの高くないものまで「癌」と「診断」するマッチポンプ商法。「患者の発見数」は死亡数の低下に繋がっていない現状を指摘します。また、生化学検査の問題も指摘しています。加齢によって動脈硬化が生じれば血圧が高めになるのは自然な現象で、無理に下げ過ぎると寧ろマイナス面の方が大きい。血糖値も同様で。過剰なカロリー制限は栄養失調を招く結果となります。収益を上げるために検査と恣意的な診断基準で「患者」を作りだし、延々と検査と投藥を續ける根拠作りとなる詐欺商法を作り出してしまった「健康診断」の實體に警鐘を鳴らす一書です。平成29年の出版ですが、本書はその後に起きた國家を揺るがす「検査病」の大問題を予見しているかの様です。