2012年5月8日
カルピス株式会社に関する株式譲渡契約締結のお知らせ
 味の素株式会社(社長:伊藤雅俊 本社:東京都中央区、以下当社)は、本日、アサヒグループホールディングス株式会社(以下アサヒGH社)との間で、当社の100%子会社であるカルピス株式会社(以下カルピス社)の発行済み全株式を譲渡する契約を締結いたしましたので、お知らせいたします。

1.株式譲渡契約概要
 カルピス社の発行済み全株式をアサヒGH社に譲渡する。
   譲渡株式数  73,936,871株(発行済み株式に対する割合 100%)
   譲渡金額    約1,200億円
   譲渡予定日  2012年10月1日

2.株式譲渡の背景
 当社は、2011−2013年中期経営計画において、コア事業領域である「調味料・食品」と「先端バイオ・ファイン」関連に経営資源を集中し、事業の「成長と構造強化」を推進し、「確かなグローバルカンパニー」になることに向かっています。
 グループ会社のカルピス社は、1917年に設立され、「カルピス®」に代表される日本初の乳酸菌飲料を基軸とした事業展開を行っております。
 当社は、1990年に、カルピス社の筆頭株主となり、2007年10月に同社の発行済み株式の100%を取得し経営統合をおこない、飲料事業の海外展開の加速、調達・物流等の機能部門のシナジーを図りながら業容を拡大してまいりました。
 このような中、当社は、2012年1月アサヒGH社からカルピス社株式譲渡についての正式提案を受け検討に入りました。
 アサヒGH社は、飲料事業をグループの中核事業として成長を図り、その中でカルピス社を重要な柱として拡大させたいとし、また同社の90年以上にわたる企業文化、「カルピス®」ブランド、乳酸菌・微生物活用技術、そして人材を高く評価しております。更には、カルピス社はかねてより、アサヒGH社傘下のアサヒ飲料株式会社と自販機飲料事業を共同で行っており、相互の信頼関係を築いてきております。
 この様な背景を踏まえ、当社は、アサヒGH社へのカルピス社株式譲渡が、当社のコア事業に集中する経営計画の実現と、カルピス社の更なる長期的成長に合致すると判断し、契約締結を決定いたしました。

3.業績への影響
 本件による当社の2013年3月期連結業績への影響は、約480億円の減収になりますが、営業利益、経常利益、当期純利益への影響は軽微であり、本日発表の業績予想に織り込み済みです。

<参考>
カルピス株式会社概要
 

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