【5月30日 AFP】男子テニス、ベオグラード・オープン(Belgrade Open 2021)は29日、シングルス決勝が行われ、大会第1シードの王者ノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)が6-4、6-3で世界ランキング255位の予選勝者アレックス・モルチャン(Alex Molcan、スロバキア)を下し、全仏オープン(French Open 2021)の最後の前哨戦を優勝で飾った。

 ジョコビッチの故郷ベオグラードで大会が行われるのは直近約1か月で2度目で、先月のセルビア・オープン(Serbia Open 2021)は無観客での開催だったが、今大会ではファンの入場が許可された。

 セルビア・オープンでは準決勝で敗れていたジョコビッチは、「ファンの前でプレーするのは久しぶりだった」と話し、「(2011年のセルビア・オープン以来)10年ぶりにここでトロフィーを手にできたのは本当に特別だし、全仏の前にこれ以上ない結果となった」と喜んだ。「いいプレーができているし、調子も良好だ。家族と充実した時間を過ごすこともできた」

 34歳のジョコビッチにとっては、これが2月の全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2021)以来となる今季2勝目で、キャリア通算では83勝目となった。

 30日から始まる全仏でジョコビッチは、ライバルのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)とロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)と同じ山に入り、31日の1回戦で米国のテニス・サングレン(Tennys Sandgren)と対戦する。(c)AFP